前回の記事では、少し本題から外れてしまいました。
何が書きたかったのかと言うと、現在わたしたちが一般的に理解している神々の世界は、同じ源泉から枝分かれして来たもので、その国や言葉、そして背景によって少しずつ変化して、単純な理解だと別物のように思えるということです。
それらの神々の系譜は物語として語り継がれ、書き綴られて来たわけですが、その行程の中で少しずつ変容しています。
しかし根本的な部分、エッセンス的な部分は基本的には同じです。
仏教的なあの世の世界観と、ユダヤのカバラ的な世界観が同じだというのは何か変な感じを受けるでしょう。
また仏教の中で現れる神様の系譜と、ユダヤ思想の中に現れる天使たちの系譜が同じような内容だというのも突飛な感じに思えるかも知れません。
さらにそれらの内容がレムリアとアトランティス、そしてアセンションにまで絡むとなると、頭のヒューズが飛んでしまうような感じになっても仕方ないと思います。
ではそろそろ本格的な内容に入って行きたいと思います。
まず最初に登場させなければいけないのが「蛇の杖」です。
ここ数日のブログの中でも「蛇」というキーワードが出て来ています。
ヒーリングの世界でも「蛇」はクンダリーニの象徴として良く使われる比喩です。
この蛇を調べて行くと杖に絡んだ蛇のシンボルが出て来ます。
そして蛇+杖の組合わさったシンボルは基本的に二種類です。
- 一匹の蛇が杖に絡んでいるもの。
- 二匹の蛇が杖に絡んでいるもの。
これはギリシア神話に登場する名医である「アスクレーピオス」の持っていた蛇の巻きついた杖です。
アスクレピオス(Ἀσκληπιός, Asklepios)
ラテン語ではアイスクラーピウス(Æsculapius / Aesculapius)
優れた医術の技で死者をも蘇らせ、後に神の座についた神話から、現在では医学の象徴的な存在となっています。
アスクレピオスの父親は太陽神アポロンで、母親はテッサリアのラピテース族の王プレギュアースの娘だったコローニスです。
この二人の間の連絡係りだったのが純白の羽を持ち、言葉を話すカラスで、あるときカラスがコローニスの浮気を告げてしまいました。
この情報に怒ったアポロンは現場に行き、人影を確認して矢を放ったところ、間男などはおらず、射殺した相手は恋人のコローニスだったのです。
矢で射たれたコローニスは、その死の際にアポロンの子供を身ごもっていることを告げて、その子を無事に育てて欲しいと残して息を引き取ります。
アポロンは母親のお腹から胎児を救い出すと、半人半馬のケンタウロス族の賢者であるケイローンに育ててくれるように託しました。
- ケンタウロス座は南天の明るい星座で「トレミーの48星座」の1つ
- 全天21の1等星の一つであるα星「リギル・ケンタウルス」
- 全天21の1等星の一つであるβ星「ハダル」
- トレミーの48星座とは2世紀の天文学者・クラウディオス・プトレマイオスが定めた48個の星座のことで、この中に占星術での黄道12星座も含まれています。
- これらの星座は北半球から見えるものばかりでしたが、後に近世の天文学者が南天を中心に新しい星座をつけ加え、現在は星座の数は88になっています。
アポロンとコローニスの間に生まれた子供が「一匹の蛇の絡んだ杖」を持つことになるアスクレピオスです。
後にカラスが告げたことが正確なことではないことが判明し、アポロンはこの悲劇の引き金を引いたカラスから言葉を取り上げ、その純白の羽を漆黒に変えてしまい、天上のカラス座にしてしまいます。
特徴的な四角形の並びの「からす座(烏座、Corvus)」は、ケンタウロス座と同じくトレミーの48星座の1つで、その中で肉眼で見える星は11個だけです。
ケンタウロス座=ケンタウロウス族のケイローンはアポロンから音楽、医学、予言の技を、そしてアルテミスから狩猟を学び、ペーリオン山の洞穴に住んで薬草を栽培しながら病人を助けて暮らしていました。
ケイローンのもとで育ったアスクレピオスは医学に才能を示し、師のケイローンを凌ぐほどに成長します。
独立したアスクレピオスはアルゴー船探検隊にも参加し、彼の医術の腕は時を経るごとに熟達してゆきます。
後にオリュンポス十二神であり、知恵と芸術、工芸や戦略を司る女神アテナは、髪の毛が無数の毒蛇である怪物、その眼の力で見るものを石に変えてしまうメドゥーサの血をアスクレピオスへ授けます。
ここでメデューサの髪の毛として「蛇」が登場します。
頭に生えている「蛇」は「メドゥシアナ」と呼ばれ、引き抜いて単体で動かすことも可能とされています。
この「蛇」は女性に噛みつくことはできず、男性のみを狙うとそうです。
このメドゥシアナの数は限定されていませんが、多分108匹なのではないかと思います。
メデューサの首は女神アテナの加護を得たペルセウスによって切り落とされ、その首の左右の血管から滴り落ちた血は二つの瓶に集められると女神アテナへ献上されます。
ここで興味深い比喩の部分は「無数の蛇の頭」と「血管から流れ出た血」、そして「ヘルメスのサンダル」です。
英雄ペルセウスは「ヘルメス」から授けられた「羽のついたサンダル」で宙を移動しました。
考え方によっては、サンダルは履物ですから、足を乗せて空を飛ぶことの出来る「何か」とも翻訳できます(笑)
そしてメデューサの首が切り落とされると、その血が別の生き物を生んでいます。
それはメデューサが海の神ポセイドンとの間の子供を宿していたからです。
- 首からあふれ出た血で生まれたのが「空を駆ける天馬ペガサス」
- ペルセウスがエチオピアの紅海の岸辺で横になって休んでいる時に、石になってしまったメデューサの頭から滴る血が、浜辺の海藻に落ちて生まれたのが「珊瑚」。
※この部分の逸話の中で更に先の人類の遺伝子の鍵が登場します。
この紅海の浜辺でペルセウスが出会って結婚するのは「アンドロメダ」で、この部分で比喩されているのは、アンドロメダ星人の遺伝子の配合でしょう。 - 滴る血が「サハラ砂漠」に落ちて成長したのは「サソリなどの猛毒の生き物」
- 右側の血管から流れ出た血→人を生かす力=蘇生させる効果
- 左側の血管から流れ出た血→人を殺す力=死へ導く効果
首に関係する血管は内顎静脈と総顎動脈ですが、これは首の左右に分かれているわけではないので、ここで提示されている首の左右は血管とは別の何かを指しています。
女神アテナは後に、メドゥーサの首の右側の血管から集められた「人間を蘇生させる血」をアスクレピオスに授けます。
アスクレピオスは、メデゥーサの左側の血管の血を混ぜた薬を使用して死者を生き返らせることもできるようになったとされ、アテナの王テーセウスの息子ヒッポリュトスを蘇らせました。
それで冥界の王ハーデスから怒りを買ってしまいます。
ハーデスという意味は「見えない者」 です。
ハーデスは死者が蘇って自分の領域から取り戻されてしまうことは「生きているものは死を迎えるという自然の秩序」を乱すことだと強く全能の神ゼウスに抗議しました。
そしてアクレピオスはゼウスの雷霆で撃ち殺されてしまいます。
自分の息子を殺されたアポロンは、その怒りと腹立ちを一つ目の巨人族キュクロプスへ向けました。
その理由はキュクロプス達がゼウスの「雷霆」を作っていたからです。
キュクロープス (Κύκλωψ) は卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人のことです。
キュクロプスとも、英語読みでサイクロプス (Cyclops) としても知られています。
ちなみに日本神話に登場する製鉄と鍛冶の神である「天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)」と「天津麻羅(アマツマラ)」はキュクロプスと同じように一つ眼です。
そして踏鞴(たたら)製鉄に関連する神に近い巨人ダイダラボッチも隻眼(せきがん=一つ目)とされる場合があるそうです。
これは完全に、巨大な一つの瞳が回転している「ぐるぐる星人」に関係しています(笑)
これを比喩的に翻訳すると、全知全能の神ゼウスが操っていた「雷霆」=プラズマを造り出しているのが、一つ目の巨人=ぐるぐる星人=螺旋状に渦巻くプラズマに似たエネルギーを瞳の中に保っている存在となります。
巨人族のキュクロープスたちを皆殺しにしたアポロンがゼウスから与えられた罰は、ギリシャ中部テッサリアのペライの王アドメートスのもとで「羊飼い」として家畜の世話をすることです。
一般的に「羊」というのは人間のことを意味します。
アスクレピオスは死んだ後に天海へ上げられて「へびつかい座」となって神の一員に加わりました。
話しを「アスクレピオスの杖」に戻しましょう。
この杖と蛇のシンボルは、現在では医療や医術の象徴として世界的に広く用いられています。
精子は泳ぐ蛇のような姿をしていますね。
しかしここでの蛇は、精子を指しているというよりも、精子に関係する生命エネルギー、または遺伝子と捉えるのが妥当です。
なぜならメデューサは精子を製造できる男性ではないからです。
この「アスクレピオスの杖」の中の「蛇」が比喩しているのは「医療」と「生命力」に関係しているのは間違いありません。
この蛇が比喩しているのは、右側=プラス軸から取り出された波動=陽の波動、またはそれに関係する遺伝子を蛇というエネルギーの形で現したものです。
杖に絡んだ蛇が昇って左側=女性性=陰の波動の方を向いていますね。
この石柱に刻まれたシンボルは更に興味深いです。
なぜなら、基本的にはカバラの命の樹の構図と同じだからです。
杖と蛇のシンボルの左右に別の柱が立っています。
ある意味でシンボルが何かの円筒の中に入っているように見えます。
この箱の上には横に流れる波模様が刻まれています。
中央の柱=杖は、下から上に向かって幅が広くなって行きます。
これは波動の密度を現しているのでしょう。
何かカプセルのように見える何かが杖の上に乗っていますが、これは頭部の象徴ですね。
カプセルの中には三角形が入っています。
杖の中央部には、湾曲した別のものが左と右の柱に接続されていますが、これは横隔膜のことでしょう。
杖の上の部分から二つの「羽」のような何かが出現しています。
左右に出ている羽は、片側に二つづつ、全部で四つに見えます。
四つの羽=エネルギーですが、命の樹の基礎は大地から取り込む四つのエネルギーです。
興味深いを通り越して、驚愕です・・・。
ギリシャ神話の中に残されているのは、単なる神々の喧騒やロマンスなどではなく、人類の遺伝子的な系譜に絡む、波動的な身体の構図=ガッド体と、それに関係する波動=エネルギーの相互関係です。
古代ギリシアでは、病院を「アスクラピア」と呼んでいました。
そしてアスクレピオスの子どもたちはいずれも医術に関係しています。
二人の息子であるマカーオーンとポダレイリオスはともに医学の知識に長けていて、トロイア戦争で活躍しました。
また二人の娘は、衛生を司るヒュギエイアと、治癒を司るパナケイアです。
ここでも興味深い比喩が登場しますね。
アスクレピオスの子供は、男女ふたりづつで合計4人です。
更に、この「アスクレピオスの杖」は男性ヴァージョンで、女性ヴァーションも存在しています。
それに関係するのが医神となったアスクレーピオスの娘、ヒュギエイアです。
ヒュギエイア(Hygieia)はギリシア語で健康を意味し、英語でのhygiene:清潔、衛生の語源とされています。
ヒュギエイア(Hygieia, 希: Υγιεία)は、健康の維持や衛生を司る女神で、ローマ神話ではサルース(ラテン語:Salus)の名で呼ばれています。
父神と同様に一匹の蛇を従えた若い女性として絵画に表されることが多く、薬か水を入れたと思われる壺(または杯)を携えていることもあります。
この「蛇と杯」をモチーフにしたのが「ヒュギエイアの杯」と呼ばれるシンボルです。
「ヒュギエイアの杯」は薬を使う「薬学」のシンボルに用いられています。
また(ύγιεία: 健康) はピタゴリアンの間の挨拶としても使われて来ました。
ますます面白くなって来ましたね(笑)
しかしこれで終るわけではありません。
続く・・・
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