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マハロ

2012/02/22

変遷する神々の名前:AS2012(55)


 アロハ

本日3回目の更新です。

夢の中に出て来た「アーモンド」が釈迦と第三の眼に関係するなんて驚きだったかも知れません。

その流れのついでで、話しが少しアセンションとレムリア、そして蛇神様の内容から多少離れてしまいますが、最終的には同じ所に帰結するので、先に書いておきます。 

この部分を分かっているか、分かっていないかで、先に大きな違いが生まれかねないからです。



さて、アーモンドと同じ発音である「釈迦」の一族はバラモン教です。

ゴータマシッダルタは、バラモン教の世界観からの教育を受けて育ったということです。 

現在インドから東南アジアで信仰されているヒンドゥー教は、バラモン教を土台にして、その他の宗教を取り込んで再構成されたものです。 

ここいら辺はレイキの歴史というか、レイキの根源的な部分にも関係するので、レイキを習った方はある程度は理解しておいた方が良いでしょう。

なぜならレイキは釈迦のスートラ(経典)に関係した施術方法だからです。

バラモン教(婆羅門教、ブラフマン教、Brahmanism)は、古代インドの民族宗教を指し、ヴェーダなどの聖典を持っています。

バラモンとは司祭階級のことで、祭祀を通じて神々と関わる特別な権限を持ち、宇宙の根本原理であるブラフマンに近い存在とされ人々から敬われていました。

歴史的な経緯を見ると、紀元前1300年頃にアーリア人がインドに侵入し、先住民族であったドラヴィダ人を支配して行く過程でバラモン教が形作られたとされています。

バラモン教を変遷したアーリア人(Aryan)はイラン北部からトゥーラーンにかけてを出自とし、主にインド・ヨーロッパ語族のインド・イラン語派(アーリア語派)に属する言語を話していた人々のことを指します。

アーリアの語源は、サンスクリット語の「アリア (aria, arya, 阿唎耶)」。

そして、それがペルシャ語に取り入れられた「アリイア (ariia)」とされています。

「アリア=アリイア」の両方は共に「高貴な」という意味で、他民族より「高貴な」民族と考えたアーリア人が自称したと考えられています。

ではこのアーリア人種はどこから来たのか?

古代ギリシア人がイラン高原をアリアナ地方 (Aryana)と呼び、その地の住民をアーリア人と記録しています。

先日のレムリアの記事の中で書いたシュタイナーによるアカシックリーディングでは、レムリアの末裔はアーリア人種として広まって行く背景も書かれています。

アーリア人の背景はイランなわけですが、イスラム教以前のイランの宗教はマズダー教です。

マズダー教の特徴は、世界を善悪の二つの神のグループの戦いとして捉えていることです。

善神がアフラと呼ばれ、悪神はダエーワと呼ばれます。

インドの宗教では善神がデーヴァと呼ばれ、悪神はアスラと呼ばれる二つの神の戦いとして捉えられ、善悪の二極化の部分は同じです。

アフラとアスラ、ダエーワとデーヴァは同じ語源から来ていると思われていますが、善悪の意味が逆転しています。

ヴェーダ時代のインドでは、悪神アスラの中に属されている「ヴァルナ」や「ミトラ」が重要な神格として崇められていました。

このような変遷の経緯を辿って行くと、仏教の原点はバラモン教の中から始まり、バラモン教はイラン高原に住んでいたアーリア人種から持ち込まれ、さらにその背景はマズダー教(ゾロアスター教)ということになります。

ゾロアスター教は「善と悪の二元論」というポラリティーな世界観を特徴とします。

その他の宗教との違いは、善の勝利と優位が確定されている部分だそうです。

ゾロアスターでは光の象徴としての純粋な「火」を尊んだため、拝火教(はいかきょう)とも呼ばれ、また祆教(けんきょう)とも言います。

ゾロアスター以前のインド・イラン語派では「三大アフラ」が信仰されていました。
  • 叡智の神アフラ・マズダー
  • 火の神ミスラ
  • 水の神ヴァルナ
三種の神様で一つの大きなくくりになるわけです。

⬆この部分がもっとも根源的であり、これから先に関係する重要な内容で、アセンションにも命の樹にも関係しています。

ゾロアスター教は叡智の神アフラ・マズダーを創造主と捉えていますが、従来のインド・イランの信仰では著しく異なり、ユダヤ教を母体としたキリスト教もゾロアスター教の流れを継承していると言われます。

さらにゾロアスター教は大乗仏教の中で弥勒信仰と結びついたり、またマニ教もゾロアスター教の思想を吸収しています。

イスラム教もゾロアスター教の影響も受けており、聖クルアーンにもゾロアスター教徒の名が登場します。

簡単に書くと、地中海近辺の文明と民の移民や移動に関係しているゾロアスター的な世界観は、中東からインド、アジアに存在するホボ全ての宗教の原点となっていると言っても構わないでしょう。

ではゾロアスター教の基礎となっている「三大アフラ」を調べてみましょう。

★叡智の神アフラ・マズダー (Ahura Mazdā)

ゾロアスター教の最高神で、その名前は「智恵ある神」という意味。

アフラとアスラ(阿修羅)は語源的に同一。

アフラ・マズダーは宗教画などでは、有翼光輪を背景にした王者の姿で表されます。 

叡智の神アフラ・マズダーは善と悪の対立を超越して峻別する正義と法の神で、世界の終末の日に最後の審判を下し、善なるものと悪しきものを再び分離するのが アフラ・マズダーの役目で、両者を裁く絶対の存在としての位置を与えられています。

ゾロアスター教の神学では、この世界の歴史は、善神スプンタ・マンユと悪神アンラ・マンユらとの戦いの歴史そのものであるとされる。 

起源的にはインド・イラン共通時代の神話に登場する「最高神ヴァルナ」のこと。


「ヴァルナ」は古代のイラン・インドの神話共有時代における始源神。

「ヴァルナ」と並ぶ最高神は「友愛と契約の神ミトラ」。

★水神ヴァルナ(サンスクリット: वरुण, Varuṇa)=アフラ・マズダー

古代のイラン・インドの神話共有時代における始源神であり、ミトラとともに太古のアスラ族、アーディティヤ神群を代表した神。

イランでは「宇宙の秩序と人類の倫理を支配する神」とされ、ゾロアスター教が成立してからはアフラ・マズダーとされました。

ヴァルナは秩序と正義の神であることから契約の神にもなります。

インドの『リグ・ヴェーダ』などの諸ヴェーダの中では、天空神、司法神=契約と正義の神、水神などの属性をもたされ、雷神インドラ、火神アグニとともに重要な位置に置かれます。

後にブラフマン(梵天)によって始源神としての地位を奪われ、さらに後には死者を裁くヤマ神に司法神としての地位を奪われると、水との関係から「水の神」「海上の神」という位置づけに変わってゆきました。

ヴァルナが仏教に採り入れられた際には、水神としての属性のみが残り、仏教における十二天の一つで西方を守護する「水天」となって祀られることになります。

しかしヴァルナ神の元もとの神格が最高神、始源神であるために、日本各地の水天宮の祭神は天地創造に関わった五柱の別天津神(ことあまつかみ)の一柱である「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」とされています。

ヴァルナ神は神仏が分離した以後においては、記紀神話(日本書紀、古事記)で言うところの「天御中主神」にあたると解釈されています。

水天宮(久留米水天宮)の総本社は福岡県の久留米市で、水と子供を守護し、水難除け、農業、漁業、海運、水商売、また安産、子授け、子育てについて信仰が厚いとされています。

火神ミスラ(Miθra)

インド神話の神ミトラ(मित्र [mitra])と起源は同じ。

名前は「契約」を意味し、ミスラは以下のように崇められていました。
  • 契約の神・司法神
  • 太陽神・光明神
  • 闇を打ち払う戦士・軍神
  • 牧畜の守護神
     
  • 死後の裁判を司る 

  • 丈高き者
     
  • 万の目を持つ者・万人の監視者
古くはアフラ・マズダーと表裏一体を成す天則の神で、「ミトラはアフラ・マズダーと同等」であることが初期の一体性が経典の中に記されて残っています。

インド・イラン共通時代にまで遡る古い神格で、西アジアからギリシア・ローマに至る広い範囲で崇められ、イラン神話では英雄神として登場します。

インド神話では、契約によって結ばれた「盟友」をも意味し、友情・友愛の守護神とされるようになりました。

また「インドラ神」など他の神格の役割も併せ持っています。

『リグ・ヴェーダ』などでは「水の神ヴァルナ=アフラ・マズラー」と表裏一体を成すとされ、この場合ミトラが契約を祝福し、ヴァルナが契約の履行を監視し、契約に背いた者には罰を与えるとされています。

アディティの産んだ十二柱の太陽神(アーディティヤ神群)の一柱で、毎年6月の一カ月の期間に渡って「太陽戦車」に乗って天空を駆けるといいます。

中世の神学では特に司法神としての性格が強調され「千の耳と万の目を以て世界を監視する」とされています。

ユダヤ教の天使メタトロン (Metatron) の起源もミスラであるという説もあり、メタトロンは神の住居といわれる第七天に住み「小ヤハウェ」ともいわれます。

メタトロンは「契約の神」「契約の天使」「非常な長身」「丈高き者」「万の目を持つ者」「万人の監視者」「無数の眼の持ち主」「夜警」「太陽のような顔」「太陽神」といったミスラと同じ性格を備えており、その異称「ミトロン (Mittron) 」からもミスラの影響が明確に転写されています。

ミスラ信仰はペルシャ帝国期、マギ神官 (magi) によって小アジア、シリア、メソポタミアに伝道され、ギリシアやローマにも取り入れられまし。 

ギリシャ語形・ラテン語形でミトラース(Μίθρας [Mithras])と呼ばれ「太陽神」「英雄神」として崇められています。

その信仰はミトラス教 (Mithraism) と呼ばれる密儀宗教となり、1世紀後半から4世紀半ばまでのローマ帝政期、ローマとその属州で広く信奉され、善悪二元論と終末思想が説かれました。

最大のミトラス祭儀は冬至の後で太陽の復活を祝う12月25日の祭りで、キリスト教のクリスマス(降誕祭)の原型とされています。

驚きですね。

クリスマスはイエス様の復活ではなく、ミスラ=太陽の復活だったのです。

また弥勒菩薩(マイトレーヤ)は、名の語源を同じくすることから、ミスラを起源とする説も唱えられていて、弥勒菩薩の救世主的性格はミスラから受け継いだものだという見解もあります。

ここで名前の変遷を図式化してみましょう。
  • ミトラ(イラン・インド)
  • ミトラース(ギリシャ・ラテン)
  • ミスラ(ペルシャ)
  • ミトロン=メタトロン(ヘブライ)
  •  弥勒菩薩:ミロク菩薩(仏教)
 これらの神々は基本的に同じ存在のことを指しているのは明らかです。

タルムードの賢者アヘル(ノアの息子のアベル?)は、ミトラを第二の神としたために異端者とされました。

ゾロアスター教に於いてはアフラ・マズダーが絶対神とされ、ミスラは「ヤザタ」の 筆頭神に位置づけられています。

ヤザタ (Yazata) とは、ゾロアスター教において崇拝される中級の善神の総称のこと。

アヴェスター語で「崇められるに値する者」を意味し、ヤザタは人間に祀られることを常に欲しており、また、祀られる事によって人間に恩恵を与えると言われます。

ヤザタの多くはインド・イラン共通時代の多神教に由来する「自然神」で、ゾロアスター教神学においては、アムシャ・スプンタより低位であるとされています。
  • 火の神アータル(アフラ・マズダーの息子): パフラヴィー語ではアードゥル(Adur)、アーダル(Adar)と呼ばれる。人間に知恵と安寧をもたらし、世界を邪悪から守護する「勇敢で善き戦士」として崇拝されたという。讃歌「ザムヤード・ヤシュト」においては「光輪(クワルナフ)」を手に入れるため、「邪竜アジ・ダハーカ」と戦ったという。また「稲妻」となって雨を遅らせようとした悪魔を退治する神話もある。
  • 水神アープ:アープはアヴェスター語形で、パフラヴィー語形ではアーブ (Āb) という。複数形アーバーン (Ābān) でも知られる。いずれも「水」を意味し、最も直接的に水を神格化した存在。
  • 英雄神ウルスラグナ:勝利を意味し四枚の翼を広げる。アヴェスター語形で、パフラヴィー語ではワルフラーンVarhrān)といい、障害を打ち破る者を意味する。男性神格としてイメージされ、特に戦争の勝利を司る神で、自らを崇拝するものには勝利を与え、虚偽者や邪悪なる者に罰を与える。ペルシア7曜神では火星神で、ウルスラグナが起源であるアルメニアの民族的な英雄神ヴァハグン(Vahagn)は「蛇の怪物ヴィシャップ」を殺す
  • 耳神スラオシャ:アフラ・マズダーの耳とみなされ「聞くこと」を意味し「聴取」と「従順」を守護する。Srosh、Sirushi、Seroshともつづられる。下級の神もしくは天使階級にあたる。アムシャ・スプンタの1人とみなされることもある。全ての死者の魂が渡らなければならない「判決の橋」で、ミスラ、ラシュヌと共に裁きを下す3人の守護者の1人で、この3神の中でスラオシャだけが判決の橋を渡ろうとする魂の旅路に付き添う。
  • 星と慈雨の神ティシュトリヤ:全天で最も明るい恒星であり、星々の王として重視されたシリウスが神格化された。パフラヴィー語ではティシュタル (Tištar) という。シリウスが夜明け前に見える頃が雨季の始まりなので雨の神ともされる。変身に長けていて、敵対する悪神アパオシャ(旱魃)と変身を繰り返しながら戦い、勝利すると白馬の姿でウォルカシャ海に降り立ち、水蒸気を発して雲を起こし、世界に雨を降らせる
  • 神酒ハオマ生命力を活性化させる力を持ち、身体を健康にし、死を遠ざけ子孫繁栄を司る金色の身体を持ち、高山の頂上に座す。インド神話のソーマに対応。ハオマ草を搾って造る酒であると伝えられ 儀式ではザクロの枝などが代用される。酒は狂騒をもたらす悪魔の飲み物とされ、悪神アエーシュマに属すると説かれますが、ハオマだけは神聖な酒として特別視され「最善なる天則:アシャ・ワヒシュタ」に属する。
  • 太陽神フワル・フシャエータ輝ける太陽の意味。「アフラ・マズダーの眼」と呼ばれる天空から地上の全てを見下ろす太陽。インド神話の太陽神スーリヤの名と同語源。その光は全てを浄化し、もし太陽が昇らなければ悪神は世界の全てを蹂躙し、善神達はそれに抵抗出来ないと言われる。
  • 契約神・太陽神ミスラ

  • 正義神ラシュヌ:「厳格な公平」を意味するミスラの従神で、正義を司り、天国に通じる橋(審判の橋)を守り、死者の魂に判決を下す三神の一柱。スラオシャ同様、暴力の悪神アエーシュマと敵対する。ラシュヌは黄金の天秤で3日間に渡り公平に死者の魂の価値を精査する。その間死者は自分の死体の周りで彷徨う。その橋で「歌の館」に行けないと裁かれた魂は「不義の館」へと引きずり落とされる。あるいは、さまよった後に審判の場である「頌歌の家」に行き、ラシュヌら3神によって秤にかけられる。善行が重きなら天国へ召されて悪行が重きなら地獄に落とされる。
  • 女神アナーヒター:パフラヴィー語ではアナーヒトAnāhit)で「清浄」を意味し、ナーキッドという別名もある。川や水を司る水神。世界の中央にそびえたつアルブルス山の頂から流れ出す川を守護するとされ、この川は、あらゆる水路、川、入江、湖沼の源であると考えらている為アナーヒターはそれら広くの女神とされている。この川の水が生命を育成する源泉と考えられ、アナーヒターは健康、子宝、安産、家畜の生殖・作物の豊穣の神ともされ、財産や土地の増大をも司るハラフワティー・アルドウィー・スーラーHarahvatī Arədvī Sūrā)「水を持つ者、湿潤にして力強き者」と呼ばれ、ハラフワティーという名から、同じく川の女神であるインド神話のサラスヴァティーと同起源と考えられている。ペルシア7曜神では金星神とされる。
こうした性格はインドのデーヴァと共通しており、ゾロアスター教に取り入れられていながらも、古い多神教時代の性格を色濃く残していると言えます。

これらの情報のどこがアセンションに絡むのか?と思った方も多いでしょう。

このヤザタの種類ですが、これは大天使の階級に値するものです。 

基本的にゾロアスター教→バラモン教→密教→ヒンドゥー教→仏教といった流れの中に登場する神々は、ホボ同じ源泉から来ているということです。

その多くは同じ意味を保っていて、それぞれの言葉によって違う名前に変遷されていますが、意味や役割はホボ同じです。

そして、それらの世界観が繋がるのが、旧約聖書の創世記と、カラバの世界観です。

ではカバラの世界観は一体どこから来るのでしょうか?

これは私の憶測ですが、それが「エジプトの死者の書」です。
エジプトの神々やデミゴッド達も、おそらく同じような様式で説かれているハズ。

面白くなって来ましたね。

ではこれらの神々が連なっている様式が一体なにを指しているのか?

それが光りの錬金術です。

では光りの錬金術とは一体なになのか?

その基本的な部分は「創世=クリエーション」です。 

このクリエーションの基本的なアイデアが「エイブラハムの教え」として広がり、現在の引き寄せの法則の基本となっています。

この主な内容は、肉体の構造とホルモン分泌線に絡んだ、アストラル物質を創造する過程と行程です。

その行程の中にあるのが図式としての「アセンションへの道のり」。

その先にあるのが次元移動=マーカバです。

この多くの神々の名前が連なる世界中に広がる神話の中には「蛇」が登場しますね。

そしてその源泉が「蛇使い」の達人であった、アトランティスまたはレムリアの叡智だとしか思えません。 

これらの神話は、エソテリックな聖なる書=聖なる創世の方法を記した教科書なのです。

続く・・・。

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