「聖なるハワイイ ハワイアンのスピリチュアリティー」の中でも書きましたが、「フナ」とはハワイ語で「秘密の」、「隠された」という意味です。
1940年 代にハワイで学校教師だったマックス・フリーダムロング氏がハワイのカフナ達との交流の中で、彼らのスピリチュアリズムの中に見られる精神的な哲学、考え方 やその方法などを学んで西洋の精神学に当てはめて体系化したものです。
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それまで彼らの信じていた神々は放棄され神殿や催事場、神々のイメージを模した偶像なども破壊されてゆきました。
その歴史の変遷の中で、ハワイアンのカフナ達が持っていた意識を使って現実を変化させる術も同じように影を薄くし始めたのです。
このフナの中に見られる教えは、エジプトの第三王朝時代の教え「メルキゼデクの法令」に入るための儀式にとても良く似ているとされ、フナの教えの中で説か れている「内面を通じて高次元の叡智に繋がる」という秘儀は、様々な太古の智慧の中でも、最も純粋なものだとさえ言われています。
フナには次の七つの原則があります。
IKE イケ 世界はあなたの考える世界観の映しである。
KALA カラ そこには限界は無く、全てのことは可能である。
MAKIA マキア エネルギーは意図が送られる場所へ動く
MANAWA マナヴァ この今がパワーの瞬間である。
ALOHA アロハ 愛するということは、共に幸せであるということである。
MANA マナ 全ての力は内面の中から現れる。
PONO ポノ 効果的であるかどうかが真実の基準である。
この七つの原則を理解して、意識の力を利用すると、意図的に癒しと調和を引き起こすことが可能だとされています。
このフナの教えの七つの原則が働く意識のシステムというものがあります。
これが前にも書いた、顕在意識と潜在意識、そして超越意識のバランスを意味する三位一体の法則です。
フナの世界観でも意識の三位一体が提示され、顕在意識は「ウハネ」と呼ばれ、潜在意識が「ウニヒピリ」、そして超越意識が「アウマクア」と呼ばれます。
この三つの意識のアンバランスが肉体に問題となる病気や疾患を作り出すと考えられ、それらを治すためには、正しい近郊を失ってしまっている三つの意識の状態を完璧なバランスへと戻すための方法がとられていました。
その一つがホオポノポノと呼ばれるハワイアンのカウンセリング技術です。
フナ的に病気を治したり、未来を修正したりと言った現実を変える方法は、ウハネ(顕在意識)からウニヒピリ(潜在意識)にアクセスし、そこから高次元に存在するアウマクア(超越意識)に繋げて現実を造り出すというものです。
多くの成功哲学や引き寄せの法則が潜在意識の働きの重要性を説くのは、基本的にこの図式から来ているものです。
一般的に願望達成や引き寄せを実現するためのセミナーやワークショップの中では、頭の中で描くメンタルなイメージと、それに伴う感情ですが、フナの教えはそれだけではありません。
フナ的に考える意識の三位一体を繋げる「マナ(力)」というものです。
全てはウハネ(顕在意識)から始まりますが、この顕在意識の状態に必要な力が「マナ」と呼ばれます。
そしてウニヒピリ(潜在意識)に必要な力は「マナマナ」と呼ばれ、超越意識に必要な力が「マナロア」と呼ばれます。
この三つの力は、マナからマナマナ、そしてマナロアへと力の大きさが拡大してゆくものです。
分かりやすく書くと、顕在意識で「マナ」を使って潜在意識に繋がり、潜在意識から「マナマナ」を使って超越意識に繋がり、超越意識は「マナロア」の力を使って現実に変化を引き起こすという図式です。
願望達成や引き寄せの法則を実現化させるためには、三つの意識を連動させて、それぞに伴う「マナ(力)」を送り込まなければいけないということです。
では「マナ」というのは一体なにを指し示すのでしょうか?
「マナ」というのは力のことで、影響力のことでもあります。そして一般的には超自然的な力、またはライフフォース(生命力)と理解され、インドのヴェーディック的な呼び名では「プラーナ」、日本や中国的に取らえると「気」の力だと考えられています。
これらが一般的な理解ですが、実はこの捉え方に問題があるのです。
「プラーナ」と「気」という場合は、生命力と考えられています。
しかしフナの構造では、一つの呼び名でなはなく、「マナ」「マナマナ」「マナロア」と言う三つの呼び名で、しかもそれぞれの意識状態に関連づけて段階的に分けられています。
後の波動とオーラの構造の章でも書きますが、この違いを正しく理解することがサイキック能力開発や、願望実現、そして引き寄せの法則を実践する際に重要な意味を持つのです。
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