この潜在意識の領域とその構造を、どれだけ深く理解することが出来るか?
どれだけ冷静になってコントロール出来るようになるか。
隠れている潜在意識の力と能力をどれだけ使いこなすことが出来るか?
以上のような項目が、多次元的な世界を生きて行くために必要なスピリチュアルなセンスの発達、 発育に大きな違いを生んでゆきます。
では顕在意識で操縦するのが難しい潜在意識をどうすれば乗りこなすことが出来るのでしょう?
その最初の一歩は、自分の潜在的な行動、思考をありのまま認めることから始めるしかありません。
私たちは意識が起きているにも関わらず、潜在的にものを言ってしまったり、行動してしまったりします。それらの潜在的な自分は、自分で気づいているものもあれば、気づいていないものもあります。
そして、その多く は、ネガティブな方向性が多いものです。
例えば、エゴとか、優越感とか、嫉妬、羨み、力への依存、力への欲求、また、 自己否定、弱さ、忍耐力の無さなど、数え上げ始めたら切りがないかもしれません。
多くの人は自分の弱い部分に意識を当てることを好みません。
自分の弱さを認めてしまうと、自分と言う存在そのものが非常に弱いものに感じられてしまうからです。
自分の中にある醜い側面を見つめて、制覇するのには勇気が必要だと感じる場合が多いでしょう。
それらのネガティブな方向に向いている潜在的な動きは、すでに自分の内面にあるものですから、それを認めないと鎮静しにくいものだと言えます。
また多くの人は自分の中にあるネガティブな部分から振り回され過ぎないように、理性という自意識を使って必死になってコントロールしようとする傾向にあります。
怒ることが嫌いな人は、出来るだけ感情を荒立てることを阻止しようと努力します。
同じように泣くのが嫌いな人も、限界まで葉を食いしばって泣かない努力をします。
そして躍起になってコントロールしようとすればするほどに、逆にネガティブなことに意識を当ててしまうので、更にコントロールしにくい状態へ入ってしまうのです。
この「制覇する」‘「抑制する」というアイデアはあまり役に立ちません。
特に数え切れない程のネガティブな意識があるように感じられる場合はなおさらです
では感情の動きを水の流れに例えて書いてみましょう。
塞き止められていた水が、小さな亀裂を通して漏れ出すと、その小さな裂け目が次第に大きくなってゆきます。
その裂け目に向かって後ろに溜まっている水の圧力がかかり、それが臨界点を超えてしまうと、裂け目は一気に崩壊して勢い良く水が流れ出してゆくことになります。
ここでしっかりと覚えていおくべきことは、感情は水の流れのように動いてゆくものだということです。
感情を英語では「エモーション」というのですが、その言葉の基本になっている部分は「モーション・動き」という意味です。
感情は目には見えない、形のないものです。
しかし、感情には「エネルギー・力」があります。
自分の内面で生まれて養って来た感情は、ある程度の大きさ、質量になると、外に向かって出て行く方向へ動くということです。
何か最後で感動する内容の映画を観ているとしましょう。
少しずつ心が動き始めて、感動する場面に沿って感情が高まってゆきます。
そしてクライマックスで感動の極地に行き当たってしまうと、涙が溢れて停まらなくなったり、身体が震えてしまったりします。
それと同じように怒りの感情や、悲しみの感情も、内面の中で抱えることが出来る大きさを超えてしまうと、猛烈に怒ったり、泣き崩れてしまったりして表現される方向へ動くのです。
前にも書きましたが、感情はエネルギーです。
そしてこの感情のエネルギーは意識と肉体と、波動的な肉体の中に貯蓄されます。
塞き止められたいた感情が崩壊して流れ出した後に体験するのは「気の抜けた」ような状態です。
そのまま呆然としてしまったり、眠りに入ってしまったりします。
赤ちゃんが寝る前にぐずって泣くのも同じ原理です。
眠りに落ちたいけど寝れない時に、溜まってしまっているエネルギーを発散するのです。
自分の感情の波と上手くつき合う方法は、この感情のエネルギーの発散の仕方を覚えることです。
多くの人は限界まで引っ張って塞き止めていた感情の栓を開けてしまうので、時と場所、そして相手に構わず暴走してしまいます。
問題が派生するのは、相手に感情をぶつけてしまうからです。
感情と感情をぶつけ合うとさらにエネルギーを生んでゆくので逆効果になります。
自分の感情が何かの理由で高まっている時は、そのエネルギーを別の形で発散する、放電することによって必要以外の衝突を避けることが出来ます。
少し疲れるくらいに早歩きで街の中を歩いてもいいし、何かの運動をして汗を流すことでも構いません。会社の中などだったら、場所を変えて人のいない場所で思いっきり叫んでもいいし、壊れても差し支えのないものに当たることも出来ます。
要点は、感情のエネルギーを吐き出しそうになった時には、人間や他の生き物に向かってではなく、別の何かに向けて出してしまうということです。
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