意識の三位一体の中の最後の意識状態のことを、超越意識と呼び、この意識は他にもハイセルフ、ハイヤーセルフ、高次元の意識と呼ばれることもあります。
分かりやすく表現してしまうと、最も神様に近い自分というアイデアですが、普通の顕在意識の状態では、自分が目に見えない高次元の自分に繋がっているなどとは捉えにくいでしょう。
それは多くの人は自分と、自分が捉えている神という存在を明確に分けてしまっているからです。
普通の人の場合は、自分の中に神を見いだすのではなく、自分の外に神を見て、外に神を捜すのが一般的なのです。
この「神」という概念が非常に分かりにくいというか、思い違いを生んでいる部分なので、まずはそこから書いてみます。
神という存在は、国やその地域、そして民族的な宗教観によって捉え方が違うのが一般的です。
キリスト教で言うところの神と、アラーの神、日本や中国の神様などと言うように、神の姿はバラバラで統一性がないのが実情です。
神道的な概念から捉えてみると、まず国神様があり、土地神様があり、氏神様がありといった具合に神様にも色んな種類があり、精霊や動物霊なども神様と呼ばれる場合もあります。
同じようにギリシャ神話でもゼウスを始めとして、太陽の神アポロンから月の女神ダイアナと言ったように、森羅万象に関連する神々が存在します。
これらの神々にはそれぞれ個性があり、性格があります。
一般的にはひとくくりで神様と呼ばれますが、それぞれ単独で個別な意識存在なのです。
これらの神々は高次元のヒエラルキーによって段階的に区別され、その役割もそれぞれで違ったものを司っています。
顕在意識を超えている意識を超越意識と呼ぶこともあるので、これらの神々も超越意識の中にまとめてしまうことも可能なわけです。
ハイヤーセルフというものも顕在意識を超えているもので、多くの神々に個性と性格があるように、ハイヤーセルフにも個別の意識というのがあります。
私たちはハイヤーセルフの一部なのですが、ハイヤーセルフの観点から捉えると、そこから枝分かれしているように存在している今の自分、過去の自分A、過去 の自分B、過去の自分C、未来の自分A、未来の自分B、経高次元の自分Aと言った具合に、その全てがハイヤーセルフの一部なのです。
ハイヤーセルフを高次元の自分と捉えた時に混乱するのは、今の自分と、それを超えた自分が同じであるという部分でしょう。
基本的には同じであって、実質的には同じでないわけですから頭の中が混乱して当然かも知れません。
自分の両親が生物学的な親であるように、ハイヤーセルフは自分の意識の生みの親と捉えるのが分かりやすいでしょう。
これを日本的な考えて言うと「御霊分け」と言います。
私たちの意識は、それぞれのハイヤーセルフから分裂するように生まれでているわけです。
意識は大本の母体から分裂するように枝分かれしたものなので、私たちのハイヤーセルフにも、そのハイヤーセルフがあり、そのハイヤーセルフにも元のハイヤーセルフが存在するという具合に繋がってゆきます。
分かりやすく元のハイヤーセルフをAとすると、ハイヤーセルフAから枝分かれしたハイヤーセルフA1が生まれ、同じハイヤーセルフAから枝分かれしたハイヤーセルフA2、A3、A4という意識は同じグループになるということも起きて来ます。
そしてこのようなグループのことをオーヴァー・ソウル(重なっている魂)と呼ぶこともあります。
「聖なる谷 空中都市マチュピチュを超えて」の中でも書きましたが、ハイヤーセルフとの出逢いは想像の域を遥かに超えていました。
フナの構造が教えているように、まず自分の潜在意識の中に隠れていた過去生の記憶に繋がって、そこから超越意識として存在するハイヤーセルフの領域へ自分の意識が丸ごと移動したのです。
身体の感覚は全く消えてしまい、自分の目を通じて目の前に自分のハイヤーセルフの姿を見ていました。
フナの考え方だと、先祖の霊や、精霊や関係の深い存在たちと言った守護霊の概念も超越意識というカテゴリーに含まれます。
後のオーラの構造の章でも書きますが、サイキック的にクライアントに関係する存在達の姿を視る時には、クライアントの後ろに父方と母方の先祖の姿が現れるのです。
その先祖の姿の配列を波動的に追跡して数世代前の先祖の情報を読み出すこともあります。
続く・・・
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