⑮ 二極化は力を生み出す
これを簡単なイメージで書いてしまうと、シーソーのようなもの、天秤のようだと捉えるのが分かりやすいと思います。
天秤は両端にものを置いて量のバランスを測るものです。
片方が軽くて片方が重たいと、重たい方が下に下がります。
同じ量だと動きが止まって停止します。
波動は絶えず振動しているものなので、完全に動きが停止してしまうことが出来ません。
そしてその動きを維持するためには、何かの「差」が必要なのです。
分かりやすい例で書いてみます。
海力発電の仕組みは、海面近くの暖かい水と、深海の冷たい水の力を使って電力を生み出す発電方法です。
暖かい水と冷たい水が混ざることによって、動きが派生するからです。
水温の差によって力を生み出すということです。
では二極化から生まれるネガティブな力を人間的に書いてみましょう。
お金持ちは貧乏な人と自分を比べることによって、自分が富豪だと感じることが出来ます。
不幸せな人は、幸せな人を見ると自分の不幸せを感じて確認します。
美人な人は、そうでない人を見ると優越感に浸れます。
計算高い人は、頭の良くない人をみて自分のスマートさを感じます。
その逆もまたしかりです。
これらのネガティブな捉え方から生まれる「差」を見る時に共通することは何でしょう?
比べること、差を見つけることによって、力を確認する、力を増やすということです。
力と書くとお金のない人はある人よりも力が無いと思いがちですが、波動的に捉えるとそうではありません。
それは「差」を見つけることによって双方に「力」が生まれるからです。
お金持ちはお金の無い人を見るなり関わるなりして、私にはお金があるけど、この人はお金がないと思います。
立場が逆になると、私はお金がないけど、あの人には沢山お金があると思います。
ではこの「思う」というのは何でしょうか?
「そう思う」とは、そうだと確認する、そうだと位置づける、そうだと認識する、または、そうだと決めるといった、何かを思い込み始める時の最初の段階です。
私たちは「思う」ことで相手と自分を比べることにより、その差を見つけ出して、お互いの立場を確認して位置づけるわけです。
お金の無い人は自分に「お金が無い」とスタンプを押して認め、お金のある人に対して「お金がある」というスタンプを押して認めます。
前の章でも書きましたが、思考はエネルギーであり、それは波動です。
私たちが考えること、思うことは波動として働きます。
これを波動的に捉え直すと、お金が無いと思った人は、自分に対して「私にはお金が無い」という波動で出来た力を与え、その比較対象になったお金のある人には「お金がある」という波動で出来た力を与えるということです。
こういった「思い込みの法則」は「波動(力)」として影響力のある「想念」を生み出すということです。
そしてこれは先に書いたネガティブ思考が更にネガティブ思考を生み続けることに共通しています。
お金持ちはお金持ちの波動を大きくし、ホームレスはホームレスの波動を大きくするのです。
「差」の違いは、とても小さな差から、大きな差まで幅があります。
大きな力を得ようと思ったら、大きな差を見つけることによって、その力を拡大させることが出来ます。
そこで自分の「やる気」というのが出て来るわけです。
テレビや映画の中のドラマで、どん底から這い上がるドラマが良くあります。
這い上がれるタイプの人と、そうでない人の違いは「やる気」、すなわち「気」の「力」です。
ではこの場合の「気の力」とは何でしょう?
それは物理的に何かを動かしたり、壊したりする力を指してはいません。
「やる気」の力が指しているのは、その人の持っている、感情の力、考える力、イメージする力と言った精神の力です。
這い上がりたい人の一般的な心理的な動きを考えてみると、「負けたくない」とか「這い上がりたい」と言うように感情のエネルギーを沸き上がらせます。
そして這い上がるための方法を考え、どうやって行動するかをイメージします。
前の章でも書いた、顕在意識の力と、潜在意識の力と、超越意識の力の全てを自然に駆使するわけです。
続く・・・
さらに、まか~ウラの多次元経験に興味のある方はコチラがお勧め!
- 聖なる谷 空中都市マチュピチュを超えて
- Hiroshi Makaula Nakae
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
0 件のコメント:
コメントを投稿