潜在意識と感情は身体にも関係しています。
身体と意識がどうして関係があるのかと思うかも知れませんが、実際には身体には独自の意識があり、私たちが起きている間、顕在意識が働いている間でも無意識的に様々な行動を起こします。
例えば、お腹が空いたり、眠たくなったりというのは潜在意識の領域です。
何日間も寝ていないと身体も意識も極限状態になって、そのまま気を失うように寝入ってしまいます。
お腹が空き過ぎてしまうと、体力も落ちて来て、次第に思考能力も落ちてきます。
身体を極限状態に持って行ってしまうと、それ自体が生き延びるための思考や行動に切り替わるのです。
他に例をあげると、女性であれば「生理」が分かりやすいでしょう。
多くの女性は生理期間に入ると、身体が重たくなったり、神経過敏になったり、苛々を感じるようになります。
男性なら性的な欲求が沸き上がって来ている時は、そのことしか考えられなくなることも多々あるでしょう。
お腹の痛みや頭痛などでも、痛みに意識がいってしまうので、その他のことが真っ当に考えられなくなります。
身体には独自の機能があり、リズムがあります。
その身体のリズムによって、わたし達の感情を含めた意識の全体性は大きな影響を受けているのです。
普通の生活の中では、私たちは身体を自由に使うことに慣れているので、身体は自分の思い通りに動くという錯覚を持っています。
しかし実際にはどうなのでしょうか?
私たちの意識はこの身体に乗って生活をしていますが、良くよく考えてみると、生活の中で経験することの多く、特に身体に関することは意識が身体からの影響を受けている場合が多く、身体が私たちの意識を操縦しているような場合も沢山あるのです。
私たちの意識は肉体の生理学的な不調、風邪をひいて身体にだるさを感じていたり、熱が出ていたり、血糖値が下がって目眩がしたり、腎臓炎や胃潰瘍、肝機能障害などの故障、怪我や骨折、傷を負った場合の様々な損傷などから大きな影響を直接的に受けます。
私たちの意識は、自分の身体のコンデションによって大きく揺れるのです。
さらに身体に関する捉え方を広くしてゆくと、普通ではあまり身体に結びつけないものも、実は身体に関係していることが見えて来ます。
私たちの「身体」には、目で見えて、手で触れる、肉眼では見れない、触れない身体の中の器官などといった「肉体レベル」と、後の章で説明する普通の目では 見にくい、手では触ることの出来ない体内を走る気脈、径脈、クンダリーニの構造やオーラの層といった「波動レベル」があります。
目に見える肉体と、目に見えない部分の波動的な肉体は、それぞれ密接な繋がりを持っているので、お互いに連動して働いています。
肉体レベルの身体にも潜在的な力が宿っています。
簡単に書いてしまうと、第六感とか、火事場の馬鹿力とか言われるものです。
それを可能にしているのは、意識の力や、目に見えない波動レベルの身体の機能です。
では人間の「記憶」というものを例にあげて書いてみます。一般的に何かを覚える時は脳を使って頭で記憶するという風に理解されがちです。
それは教科書やマニュアルなどを読む時に、頭で理解しようとするからです。
では、私たちは頭だけで何かを記憶しているのでしょうか?
身体で覚えるということはないのでしょうか?
今までの人生を振り返ってみて、何か身体で覚えて来たことが全く無い人は数少ないでしょう。
記憶する能力というのは、脳だけではなく、身体全体にもあるのです。
サイキック的に記憶に関する情報を読み取る時には、相手の脳の中にアクセスするよりも、その他の部分に接続することの方が多いのです。
サイキック的な観点から記憶という現象を捉えてみると、記憶は脳の中ではなく、その他の場所に保存されているのです。
「記憶」というのは、全ての肉体のレベルと、それに連動している波動レベルにも記憶されるのです。
主に肉体を司る部分が脳の基礎になっている爬虫類の脳です。
そしてこの部分に「霊的な能力」も隠されています。
「霊的な能力」というのは潜在的に意識の中、そして肉体と波動的な身体の中に潜んでいるのです。
前の章でも書いたように、私たちの全てがこの能力を持ち備えています。
選ばれた人達の持つ能力だという考え方がありますが、それは大きな間違いというか、思い違いです。
潜在能力というのは、人間の機能として備わっているもので、ただその能力を使う方法が分かってない、それを使うための電源が入ってない、その能力をオンにするための配線が繋がってないだけの話しなのです。
すでに人間として持っているけれど、隠れてしまっている部分、その隠された構造と使い方が分かってくるようになると、自然な成り行きで潜在的な領域から、顕在意識の中に現れて来るのです。
続く・・・
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