プラス波動とマイナス波動
一般的に波動が立体的であると言うことを理解していない人達は、波動が高くなって、その力が強くなれば良いのだと思っている場合が多いでしょう。
しかし、それは波動を媒介する量と、その力に焦点を当てて考え方で、波動の質というものを踏まえていません。
友人に誘われて気功のヒーリングを受けに行った時の経験を元に書いてみます。
その気功の先生はお弟子さんも沢山いる方で、身体に触れずに相手を跳ばしたり、末期癌なども気の力で回復させてしまうことも出来るという話しでした。
直感的に乗り気ではなかったのですが、何事も経験ですから、実際に体験せずに偏見を持つのも問題かもしれないと思って、乗り気ではないけれど友人と一緒に出かけました。
言われていた階について廊下を歩いていても、やっぱり受ける気にならず、気を変えて引き返そうかと思ったのです。
一緒に行った友達の手前も考えて気を取り直し、予定の時間にホテルの部屋に入ると、すでに気功のヒーリングを受けている人達がいました。
部屋に入った時点で即座にその場から離れたい衝動に駆られたのですが、ここまで来たら怖いもの見たさ的な度量が現れて、居心地が悪くても順番を待っていました。
しばらくすると私の番になったので、先生の前に横になり、手が私の胴体に当てられて気功的なヒーリングが始まりました。
一般的にエネルギー・ヒーリングと呼ばれる、波動を使ったヒーリングを受けるときは身体が波動で満たされてゆくので、気分がリラックスしたり、身体の中を流れるヒーリングの波動の流れを感じられたりするのが普通なのですが、その時は全く違っていました。
最初の数分はまぁまぁだったのですが、その後から身体に激痛を感じ始めたのです。
経絡を通じて、とても荒い波動がもの凄い勢いで流れてゆくのです。
例えると、細かいイガイガのような荒い波動が、神経を逆撫でするように全身に広がってゆくのです。
その理由は、先生の口から吐き出される邪気です。
先生は私の身体に手を当てていると同時に、部屋の中にいた数人の女性のお客さん達に向かって、自分の弟子達の未熟さとか、いかに自分が凄いのか、気功の世界で有名なのか、新聞に出たとかを、延々と話し続けていたのです。
内心ではあまりの痛さに「もういいですから、終ってください」と言いたかったのですが、先生の気を悪くしてはと思って最後まで我慢していました。
その中で一人の女性の生徒さんが一緒に手を当て始めましたが、先生の邪気が入った気の流れの勢いがあまりにも強すぎるので、女性の生徒さんの手から流れ出ている気など感じることも出来ませんでした。
とにかく拷問のようなヒーリングで、約20分間くらいの間、とにかく取り乱さず、先生の機嫌を損ねることなく懸命に葉を食いしばって手が離れるのを今か今かと待ち望んでいました。
その拷問のようなヒーリングが終ったら、先生の後ろにいた白人の男性の生徒さんのヒーリングを続けて受けるように言われました。
この生徒さんは見たときから安定して優しい波動の方だと分かっていたので、そのまま何も考えずにヒーリングを受けさせて頂きました。
彼の手から流れて来る気の波動には棘も無ければ、神経を魚でするような邪気も全く感じられません。
手を起きながら何かを話すわけでもなく、一心になってヒーリングの気を送ってくれているのが感じられました。
それまで拷問のようなヒーリングを受けていたので、その柔らかさときめ細かい波動の流れに安心して最後までヒーリングを受けることが出来ました。
いくら気の力があっても、その質がネガティブなものだったらヒーリングの場合は意味を成さないということです。
格闘技的な硬気功なら、相手を気の力で吹き飛ばしたり、物を破壊したりすることが目的ですから、気の質が攻撃的であっても大丈夫だと思います。
特に相手を跳ばしたり、物を動かしたるする場合は、波動の質量が重たくならないと出来ません。
大の大人の身体を吹き飛ばそうとすれば、大きくて波動が細かく軽い玉を当てても痛いくらいにしか感じませんが、同じ大きさでも、鉄のように重たく、さらにトゲトゲが付いている玉を投げつることが出来ければ話しは別です。
硬気功な波動の質をヒーリングに使うと逆効果だということです。
この経験で学んだのは、気の強さ、波動の高さというのは、使う人の意識の状態によって、ポジティブに働くことも出来れば、ネガティブに働くこともあるということです。
そしてこの経験が教えていたのは「波動は意識の状態によって変質する」ということ。
ネガティブな意識状態から生まれる思考の時は、波動が荒く勢いが強くなり、ポジティブな意識状態から生まれた思考の時の波動は、精密で柔らかく、気持ちの良い流れになるということです。
分かりやすく書いてしまうと、映画のスターウォーズの話しの中に、平和のためにフォースの力を使うジェダイ波と、支配のためにフォースを使うダースベーダー派が存在するようなものです。
二極的に表すと、波動が高くて白い人か、波動が高いけれど黒い人という書き方になります。
この両者ともに普通の人では使えないフォースの力を獲得しているので、波動的には非常に高い位置、高度で精密に波動を使える状態になっているのですが、使い手の意識の在り方によって波動の質はプラスにもマイナスにも変容するということです。
一般的に波動が高いというイメージは、とても霊的に発達している人、スピリチュアル的にも洗練されている人という風に思われがちですが、波動を上昇させる という技術を獲得すれば、その性質や、スピリチュアリティーに関係なく「影響力の大きな力」として使えるようになるということです。
世の中に良いヒーラーと悪いヒーラが存在するのであれば、それを見極めるための方法は、その人が自分の力を表現する時に、エゴを丸出しにして誇示しているか、それとも精神的な質を大事にして、その力を伝えようとしているかを見定めるのが一つの方法になるでしょう。
続く・・・
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