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マハロ

2010/09/08

超越意識


意識の三位一体の中で最も魅惑的な響きを感じるのが、この「超越意識」という意識状態でしょう。  

世界中には悟りや解脱、覚醒などと言った、顕在意識を超越した意識状態を体験する、その意識の高みの状態で生活をすることを目指している人達が計り知れないほどいるのです。

それらの人々は禅の修行に励んでいたり、超越瞑想と言われる瞑想やチベット密教、クンダリーニ・ヨガ、その他の秘教的なメソッドを勉強しながら実践し、近 代的なアプローチだとヘミシンクと呼ばれる意識変容を促すテクニックを通じて超越意識へと至り、覚醒を目指しているのです。  

この超越意識へ辿り着くための道が古のものであれ、近代的なものであれ、彼らが普通の意識状態を抜け出て、それとは全く違った世界、違う次元の世界、高位の意識世界へ到達したいと思っていることに変わりはありません。  

一言に超越意識と言っても、様々な意識状態があります。

それは段階的なヒエラルキーによって際限なく究極の意識へと続いています。

後の章でも書きますが、例えば仏陀の意識状態の階層とか、キリスト意識の階層とか、天使の階層とかいった具合に意識の状態に段階があるわけです。  

超越意識と書くと、何だか凄いものだ、絶対的だという漠然としたイメージしか湧かないと思うので、少し噛み砕いて説明してみます。  

日常生活の中で私たちの意識状態を表すと顕在意識となります。

前にも書いたように、目覚めている状態、自分と他人を区別して、その違いを明確に分かっている、自分を知っている、世界を普通に認識している状態です。

この顕在意識は自己、または自我と呼ばれるものでもあります。

自分は自分であるということです。  


超越意識と言うのは、この顕在意識の枠を超えた意識状態のことを指します。

一般的な顕在意識の状態で使われている人間の能力というのは、脳が20%ほどしか使われていないことも含めて、非常に限られている、視野の狭いものです。

これは意識の広がりがとても狭い状態だと言えます。  


では顕在意識の状態と、超越意識が融合している時の状態の違いを分かりやすく書いてみましょう。  

顕在意識の状態から、その枠を超えた超越意識の状態へ入る時には様々な神秘体験を体験をします。  

神秘体験というのは、それまで経験をしたことのないもの、何か通常の現実を超えている、または想像も出来なかった体験をすると言うことです。

例えば、いきなり人間のオーラが視えてしまったりとか、身体の中が視えてしまったりとか、絶対的な神の響きのような声を聞いたり、精霊や守護霊、天使等の目には見えない存在を視たり、交流を持ったり、幽体離脱や、霊界旅行をしたなどという具合です。

一言でいうと、普通では体験しないこと、普通の生活にはない神秘的だと思える経験をするということです。

前のサイキックの能力のところでも書きましたが、私がサイキック的に経験してきたことのようなものは、普通の人から考えると通常の常識を超えているので神秘的なわけです。  

普通の人は自分の意識の状態などを明確に理解しているわけではありません。

自分の意識というもの自体に対して知識がない状態、何も知ってない状態です。

これが何かの拍子で超越意識の状態へ移動を始めると、そこで様々な神秘体験を経験し始めるということになります。

例えば宇宙飛行士が地球の大気圏を超えて宇宙空間に達した時に「神の声を聞いた」とか「神の存在を感じた」という話しがあります。

臨死体験でも同じような報告が多くなされています。

それまでは感じることが無かった絶対的な何かを感じてしまった、体験してしまったわけです。

単純に書いてしまうと、普通の現実には有り得ない、別次元の体験をしてしまったという感じです。

顕在意識の状態というのは、非常に限られた世界しか認識できない、それを超えた次元世界と交流を持つことが難しいわけです。  


悟りや覚醒を目指して超越意識の状態へ入りたいと願っている人達は、予期していなかったという意味での事故的または偶発的な結果としてではなく、意識的にそこへ意図的に達するという意志、望みがあるということです。

顕在意識を超えた意識状態で経験するものの中で顕著なのが、自分ではない誰か、目に見えない存在的な人格と交流する部分でしょう。

テレパシックに頭の中に声が響いて来たり、自分の思考では考えつかないようなアイデアや知識などが流れ込んで来たり、顕在意識の状態では経験したことのない実体験をしたりします。  

それらの経験がなぜ起こるのかと言うと、限られた世界しか経験できない普通の意識状態が開いて、広くなるということです。

これを分かりやすい例で書いてしまうと、電気屋さんでテレビを購入したとします。

家に持って帰ってテレビのアンテナを立て、スイッチを入れてテレビを観ると色んなチャンネルで番組を見ることが出来ます。

アンテナを通じて沢山の番組がテレビの画面に映し出されるわけです。

しかしアンテナを使っているので受信できる映像には限りがあり、アンテナの性能や天候の具合によっては受信出来る映像も不安定になったりします。

この状況をもっと改善したいと思って、衛星受信を入れると、更に多くの番組が安定してみれるようになり、これに光ケーブルなどが加わると、ケーブルで契約をしないと観れない番組が見れるのです。  

これを顕在意識の元で経験する世界観と、超越意識の状態で経験出来る世界観とに照らし合わせると、顕在意識の元で経験できる世界の幅がアンテナで受信できる幅で、超越意識の元で経験できる世界の広さがケーブルというようなものです。

アンテナとサテライトやケーブルの違いは、テレビを買った時に元々ついている機能とは別機能として、もっと広い範囲で周波数を安定して拾える何かを付け加えている状態です。  

顕在意識の状態、普通の意識状態では神秘体験をしにくい理由は、それを可能にする何かの機能が開発されてなく、そのスイッチがオンになってないからです。  

超越意識の世界へ入るための機能が開発されて、そのスイッチがオンになると、顕在意識で体験する世界を超えた現実を体験できるようになるということです。


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