わたし達の両耳の奥には〈鼓膜〉が存在します。鼓膜が振動して音を取り込むわけですが、超聴覚はこの〈鼓膜〉が通常の範囲以外の周波数を捉え始めるときに現れます。
感覚機能が集中している頭部の中では、脳水に浮かんでいる〈脳〉そのものが振動する以外では、両耳の〈鼓膜〉だけが、振動膜を持っています。
この膜を振動させて音を受信する〈鼓膜〉の受信域を変化させることによって、今まで聞こえなかった音域、または周波域の〈音〉が聞こえるようになるわけです。
その他にも、脳裏の中でハッキリと音として誰かの声を聞いたり、音を認識したりする場合もあります。
これらはテレパシックなコミュニケーションの領域に入りますが、この場合は鼓膜という振動膜を通さずに直接的に脳の中で音を認識するということになります。
日本では昔から、ご先祖様が枕元に立って耳元で何かを囁くという話しが伝えられています。
日常生活の中でも、居間でうたた寝をしていたら、誰かが耳元で何かを囁いて目が覚めたとか、微かに誰かの声がしたと思って振り返ってみたら、そこには誰もいなかったなどという経験をしている人も結構多いでしょう。
実際には同じ場所にいない誰かが耳元で囁いたり、話したりするわけですから、目には見えない誰か、すでに亡くなっているご先祖様とか、何かの存在が同じ空間にいてコミュニケーションをしているという考え方が出来ます。
ではこのクレアオーディエンスに関係する経験を幾つか書いてみましょう。
実際に耳で聴こえる、誰かと対面して話している時のように、ハッキリと明確に声が聞こえることがあります。
ハワイ島のヒロ地区で年に一回行われるフラのオリンピックとも言われる競技会、メリーモナークフェスティバルに友人達と一緒に出かけた時のことです。
会場近くのホテルが取れなかったために、ヒロの街からかなり離れたキラウエア火山国立公園の中にあるヴォルケーノ・ハウスというホテルの裏からハレマウマウと呼ばれる火口が眺められる古いホテルに宿泊しました。
ベッドに入って眠りについたのですが、まだ朝日も昇っていない朝方になって誰かが耳元で話して私を起こしたのです。
「Wake up! Its started to come up! 起きるのよ! もう出始めているから!」と明確な声が聴こえて目を開けたのです。
その声は若い女性で、しかも英語で話して来ました。
眠気眼で隣のベッドを見たら、同室になった雑誌の編集者の友人はまだ眠っています。
何を見せたいのかは何となく直感的に分かっていたので、とにかくベッドから起き上がって言われるままに部屋から出て、冷え込んだホテルの廊下を歩いて火口の見える裏庭まで出て行きました。
肌寒くて誰もまだ起きて来ていない裏庭のベンチに一人で座って火口を眺めていたら、少しずつ朝霧が晴れ始め、その向こうにハレマウマウの火口の姿が見えだしました。
霧がほぼ消え去ってしまうと、朝日に照らされた微かな虹の姿が見えました。
また同じハワイ島のコナの街に近いフアラライ山の麓の屋敷に泊まった時も、連日して明け方の早朝に耳元で祖父が囁くのを聞きました。
この耳元で囁く系は夜や明け方だけでなく、真っ昼間に起きることもあります。
お昼近くにダウンタウンのデザイン事務所に立ち寄って友人と話しをしていた時にも、明確に誰か別の人の声で、しかも英語で言葉が耳に入ってきたことがあります。
オアフ島での経験の中で頻繁に起こるのが、ドアのチャイムを鳴らす音です。
これは朝方の場合もあれば、深夜の場合、昼間の場合もあります。
寝ているか、ベッドに横になって微睡んでいる時に多いのですが、突然のように「ピンポ~ン!」けたたましくドアの呼び出しチャイムが鳴るのです。
ちょうどシアトルから友人が尋ねて来ていてリヴィングで寝ていた時にも起こり、巨大なチャイムで起こされた私は、もしかしたらルームメートが夜中に鍵を忘れて出かけたかも? と思いながらリヴィングに行くと、友人は寝ています。
私が起きて来てゴソゴソし始めたのを感じたのか、友人が眠気言葉で話して来たので「いまさっきドアのチャイムが鳴らなかった?」と聞いたら、「そんな怖いこと聞かないでよ。何にも鳴ってないけど」と返って来ます。
友人の方がドアの近くで寝ていたのに、あれだけ大きな呼び出し音は聴こえず、私だけに聴こえていたのです。
その他にも少しオカルトちっくになりますが、ホノルルに越して来て最初に借りたアパートの寝室では、月に一度の割合で、夜になると定期的に壁からハワイ語のオリ(詠唱)が聴こえて来ました。
その度に酷い金縛りに会うので半年で引っ越ししたこともあります。
同じハワイ語のオリの経験は更に続き、カイルアの街に住む友人宅に呼ばれた時は真っ昼間だったのですが、お手洗いを借りて用を足そうとしていたら、どこからら微かなハワイ語の詠唱が聞こえて来るのです。
別に外に停まっている車の車窓から聴こえて来るわけでも、通り過ぎる車から聴こえて来たわけでもありませんでした。
ハワイ語のオリに関連して最も衝撃的だったのは、部屋の上の方から、ハワイ語のオリと、日本語のお経と、まるで大蛇が「シャーッツ! シャーッツ!」と舌を出しているような鳴き声が三つ同時に聴こえて来た時です。
その時は「さぁ、寝ようか」とベッドに横になって眠りに落ちるのを待っている、まだ明確に意識がある状態の時に起きました。
しかも数日間くらい空けて3回も起きたのです。
半分くらい意識が起きている状態であれば、聴こえて来る音や声などに驚いて、それが何処から聴こえて来るのかなど考える暇などないでしょう。
この現象にはかなり驚きましたが、何でいつもとは違ったオカルト的な経験が引き寄せられているかは何となく理解できたのです。
ちょうどその頃は、霊媒師系、霊能者系の人達との人間関係が身近だったからです。
とにかくまだ目覚めていて自分の意識が明確にあった状態だったので、音の聴こえ方を観測してみました。
しかもいつものように短めに終ってしまう音も、長めだったので良く聞き分けることが出来たのです。
このややおどろおどろしい三種類の音は、部屋の上空、天上の少し下くらいから聴こえて来る、またはその位置にある空間から響いてくるように聴こえました。
分かりやすく書いてしまうと、窓から外を走る車の音や雑音などが流れて来ているわけではなく、部屋の空間の中に音が「出現」しているのです。
三種類ですから、その音源が全く同じ場所から同時に聴こえて来るのかと思ったら、三種類とも微妙に発生している箇所が違うのです。
何かの層があるように、一つひとつが微妙に違った空間から出て来ていて、さらには、その三つの音の響き方は、まるで波に乗って音が届けられているかのように、微妙にヴォリュームが違うというか、響き方が違うのです。
最初はまぁまぁ聴こえるくらいの明確さが、次第にハッキリと聴こえるようになり、そして波が去って行くように少し聴こえ方が薄くなり、それが三種類のタイミングが少しズレているかのように、重なり合って続いていました。
続く・・・
【意識の光り:目次】
★不思議は消えない②香りの伝達 ★鬱の症状とエレメンタル ★クレアオーディエンス 【超聴覚】 ★クレアオーディエンス 【超聴覚】② ★どこから音が聞こえて来るのか ★超聴覚で聞こえる音はオーラの中で響く ★クレアガスタンス【超味覚】 ★味覚はその人の波動域によって変化する ★味覚の変化 ★クレアアリエンス【超臭覚】 ★1日2リットル以上の水が飲めない理由 ★波動の移動に距離は関係しない ★ネガティブ波動を溜めない方法 ★想念体に関する考え方 ★エレメンタル・想念体 ★想念② ★想念③ ★波動のプロジェクション ★UFOが移動する原理 ★オーラに現れる色彩 ★オーラの中の色彩の位置① ★オーラの中の色彩の位置② ★オーラとアカシック・レコード ★空間には目に見えない波動が存在している ★オーラ=サブスペース〈亜空間〉1 ★身体の不思議・・・ ★身体の不思議・・・2 ★フィジカル体 物理的な肉体 ★チャクラと丹田の違い ★上との繋がり方(1)集中力 ★オーラとは? ★光りの三原色と三つの丹田(1) ★光りの三原色と三つの丹田(2) ★脳の三位一体(1) ★メッセージの受け取り方(1) ★生命力の源泉・下丹田を活性化させる呼吸法 ★生命力の源泉・下丹田を鍛える訓練 ★エーテル体の中に浮かんだ「リキッド体験」 ★エーテル体、エセリック・ボディー(Etheric body) ★身体の重さと経絡の関係 ★エーテル体と毒素 ★アセンション極秘情報 ★意識の仕組み ★スシュムナー管の目覚め ★トリニティーからの行き先 ★波動の上昇と本を読むこと ★自分に目覚めるためのステップ ★身体が酸化して冷える食物 ★ヨウ素と放射能被ばく ★いつも安定している人間になる方法 ★乗馬で学んだオーラのこと ★この震災が示唆している人類の未来 ★放射能汚染に効果的な植物/ハーブ ★集中力とイメージ力の高め方 ★第三の眼の汚染 ★第三の眼・松果体の浄化 ★第三の眼とフロライド汚染 ★スピリチュアルな能力の意味 ★サイキック的にはこう見える!
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