私たちは目を開けてものを見ます。
前にも書いたように、生理学的に書くと、瞳孔に入る光りを通じて映像を眼球の中で受け取り、大脳の後部にある後頭葉の視覚中枢に信号が達しすることによって初めて視覚が生まれることになります。
しかし、実際にはどうなのでしょうか?
目を閉じたまま何かが見えることは有り得ないのでしょうか?
一番簡単な例は、わたし達が定期的に見ている「夢」です。
夢を一度も観たことが無い人は非常に稀だと思います。
夢の鮮明さは人によって違い、明確に全てを思い出すことが出来るいる人もいれば、曖昧な感じでしか思い出せない人もいます。
人によっては「ルシッド・ドリーム」と呼ばれる非常に明確で色鮮やかな夢を観る場合もあり、このルシッド・ドリームの中ではドルビー・サラウンド音声付きの夢体験をする人もいます。
ここで何が言いたいのかというと、夢を観ている間にわたし達は基本的に目を閉じているということです。
これは映像を受けとるのは眼球ではなく、瞳孔や眼球は目の前にあるイメージの通り道であり、わたし達は誰でも「実際には眼球ではなく、脳裏で映像を見ている」ことを指しています。
実際の目を通じて見える映像と、目を閉じて脳裏で思い浮かべる映像には遥かな差があります。
目を開けて見ている場合は、眼球のレンズを通じて目の前の風景が直接そのまま脳裏に送られて来るので、全てがことこまかく鮮明に見えます。
目を閉じてしまうと、送られて来る映像が消えてしまうので真っ暗になり、その状態で脳裏でものを思い浮かべると、非常に不鮮明であやふやな感じがします。
しかし、このどちらも脳裏で映像を捉えていることには変わりはありません。
私たちは眼球で風景を見ているのではなく、脳裏で映像を捉えているのです。
目でものを見ているというアイデアは、視覚的な錯覚というか、思い違いです。
目は映像の入り口、通り道であるに過ぎません。
両目のレンズを通じて取り込まれた映像は、脳の中で受けとられるのです。
続く・・・
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