カメハメハ大王も、生まれてすぐにモオキニ・ヘイアウに連れて行かれて、生誕の儀式を受けたとされています。
生誕後に谷の奥に隠されたカメハメハは、後にこの場所に戻され、このヘイアウの中で神官と一緒に生活し、子供の時から闘神クーを奉るための様々な儀式や法則などを覚えさせられたと言われています。
十数年前にもドライブしてここまで来たことがあります。
その時は何となく行ってはいけない感じがしてヘイアウの敷地内には入らす、この手前の看板の所で引き返しました。
それは事前に読んでいたヘイアウに関する情報が暗い内容のものだったからです。
しかし今回は別段躊躇うような感じもなく、皆さんと一緒にサッサと歩いて行けました。
この分かれ道からヘイアウまではホンの数分。
アっと言う間にヘイアウまで着いてしまいました。
オアフ島やマウイ島でも色んなヘイアウに行きましたが、このヘイアウは広い方です。
しかも整然と丁寧に管理されています。
このモオキニ・ヘイアウは、人間の生け贄を捧げたルアキニ系のヘイアウですが、本当にルアキニだったんですか? という感じがしました。
考古学的な見解では、このヘイアウが最初に建立されたのは西暦480年頃。
その当時の石壁の高さは6フィート。
そして更に500年後の西暦1000年くらいに、タヒチからやって来た高僧パーアオが元のヘイアウを土台にして、現在の形に作り替えたとされています。
この際に14マイルも離れたポロウー渓谷から人間が数珠つなぎになって手から手へ石を渡し、沢山の石が運び込まれ、6フット(約183センチ)だった石壁は、30フット(9メートル14センチ)の高さに増築されています。
その際に使われた人間の数は15000人から18000人・・・。
しかもたったの一晩で・・・。
このタヒチからやって来たパーアオが、それまで無かった人間の生け贄の習慣と、厳しいカプ(禁制)のシステムをハワイに導入しました。
力強いカフナだったパーアオの到来で、ハワイアンの社会は、厳しい掟と、それを破った際に死刑となり、生け贄とされるといった、恐怖に根ざした政治が始まったわけです。
「モオキニ」とは、沢山のモオ、または沢山の系譜という意味。
このヘイアウを今でも守っているのがモオキニ・ファミリーという家系です。
このモオキニ一族は、ハワイ諸島の中で唯一ヘイアウが建立された最初から延々と途切れることなるヘイアウを守り続けている一族なのだそうです。
現在のカフ(守り手)は女性で、このヘイアウを訪れる人たちに災いが起きないように、1978年にカプ(禁制)を引き上げたのだそう・・・。
「モオ」とは一般的にトカゲのことを指し、真水を守る精霊でもあり、蛇やドラゴンなども含めて、どのような爬虫類もモオと呼ばれます。
この言葉が次の段階でよく使われるのが、物語、伝統、伝説という意味です。これに関係する言葉で「モオレロ」という言葉があります。
その他にも、狭くて短い、といった表現で使われることもあります。
ハワイ諸島全域に「モオ」の伝説が残っていて、ハワイアンの血筋でも、この「モオ」の血筋の家系も存在しています。
オアフ島にも同じ名前のヘイアウがカイルア地区のカワイヌイ・マーシュの中に残っています。
こちらがヘイアウの前に置かれている二つのポーハク(石)。
後ろのお皿のような形のポーハクは「ポーハク・ホレホレ・カナカ(人間を捌く石)」と言う名前で、この石の上で人間の生け贄が捌かれたそう・・・。
が、しかし・・・。
もともとこのヘイアウがルアキニ(生け贄)のヘイアウで始まったのかは明確にはされていません。
最初の建立からパーアオが行った増築まで約500年の間がありますから、それ以前は別の目的で使われていたはずです。
私からすると、手前の縦型の石はどうみても子宝地蔵的な石にしか見えませんでした。
ヘイアウに入る時は、いつも足を踏み入れる前に、その場所を管理なさっている目に見えない人たちにお伺いを立ててから入ります。
ヘイアウの外側を廻って中に入ると、かなりの広さに驚きました。
しかもパワースポットにつきものの、銀灰緑色のコケが周辺の石をビッシリと覆っています。
生け贄の神殿というと、とてもオドロオドロしたイメージがつきまといますが、そんな気配はホボありませんでした。
ルアキニ系のヘイアウは、その他のヘイアウとは全く違った儀式の様式を必要としていました。
ヘイアウの敷地の中には一滴も血は流れていないハズなので、ドロンとした波動は感じないのが普通だと思います。
逆に、聖域らしさを感じました。
ヘイアウの中はいくつかのセクションに別れているのですが、今でも人が生活しているような気配が感じられます。
生徒さんの中にも「子供も生活してましたよね・・・」という声も。
向こう側に見える半円形の場所は家事場でしょう。
入って右奥には別室のような小部屋があり、多分そこがチーフの部屋だったと思います。
一緒に入って来たガイドさんは、何となく場違いで、その場にいてはいけないような感じがしたらしく、気がついたら外に出て行ってしまっていました。
パワースポットというのは、そこに入る人の感情やメンタルな部分を増幅する傾向にあるので、場所によっては、恐怖や恐れ、畏怖などの感覚が増幅されてしまう場合もあります。
皆で手分けして密かなエクササイズを行いまして・・・。
個人的にはもう少し長くいたかったのですが、ここでも時間制限が・・・。
出来れば満月の夜に行ってみたいです・・・・。
そしたらもっと色んな秘密が分かりそう。
大阪の神様ハンズもこの場所に来て、とても不思議な体験をなさったそう・・・。
ちょっと名残惜しい感じもしましたけど、サッサと次の目的に移動しなければ、夕暮れ時に溶岩が海へ流れる風景を見逃してしまうので退散です。
続く・・・▶ワイピオ渓谷
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