ヒュー・ジェックマンとレイチェル・ウェルツの「The Fountain」を観ました。
この映画はもともとブラピが出演してもの凄い予算で製作される予定だったらしいのですが、プラピが降板して当初の映画会社が手を引き、低予算で組み直してジャックマンとレイチェルのコンビで製作されたそうでです。
どこでどう間違って「永遠に生きることが出来たなら・・・」というキャッチになったのか分かりません。
基本的には三つの時代が交錯しながら進んで行きます。
永遠の命を与える「命の樹」を探す輪廻転生ものという内容らしきものだったのでですが・・・。
これから見る人もいると思うので、見に行くのを妨げるようなことは書きたくないので、とりあえず思ったことを書きます。
脳腫瘍を完治させる研究をしている主人公の妻は脳腫瘍で余命幾ばくもなく、妻の命を救う為に懸命に研究にのめり込んでいゆきます。
そしてフト、閃いてガテマラのジャングルの奥に生息する樹から抽出した薬品が、サルの実験で腫瘍を縮小させてしまう結果を発見。
しかし時すでに遅しで妻は死んでしまいます。
死を目前にして妻は「ファウンテン・泉」という小説を書き始めます。
1600年代のスペイン人がマヤ文明を制服する所から始まり、マヤ制服の目的は創世記に出て来るエデンの園に生えていた「英知の樹」と対になる「命の樹」を探すのが目的だったという物語。
「命の樹を探し出し、その樹液を飲んだのなら永遠の命が与えられる」という伝説が全般に渡る映画のモチーフです。
映画の進み方は妻の書き残した物語上の過去と未来と、そして現在をランダムに行ったり来たりして進んで行きます。
これはは見る人の感性によって感じるものが変わる類いのもので、映画自体が見る人に明確な物語性や結末を与えてくれるようには製作されていません。
非常にファンダメンタルなモチーフだということです。
見る人の脳みそのシナプスが柔軟で、次元を超えた所に行き着かないと釈然としない不可解な映画になりえるかもしれませんが、個人的には好きでした。
ある人の書評によると「考える映画ではなく、感じる映画である」という見解もあり、この見解は一理あると思います。
そしてファンダメンタルに強い私は考えました。
結局はメビウスの輪なのでしょう。
輪廻転生を示唆しているようでもあり、そうでもない。
妻の書いた未完成の小説が映画として描かれているようでもあり、そうでもない。
どこから何処までが妻の書いた小説なのか・・・。
それとも総てが輪廻として繋がっているのか・・・。
それとも時間を超えた幻想なのか?
所々で妻の姿が現れて「終わらせるのよ」と囁きます。
未完成の小説を書き終わらせるという意味なのか、それとも目的を果たせと言うことなのか、言葉の重みの幅が広くて、普通だったら理解出来ないでしょう。
命の樹を主題にした映画なので、個人的には、永遠のように続く死と再生のあり方を示唆しています。
命の樹を探し出して樹液を飲んだスペイン人時代の主人公は、マヤの伝記が示すように身体の中から樹の芽が溢れ出して、最後には命の樹そのものになってしまいます。
とどのつまり、永遠の命というのは、永遠に肉体を維持して生きることではなく、死と再生を繰り返して、樹が花を咲かせて実をつけ、地面に落ちた実から新しい芽が出て来るように、永遠に形を変えて転生することを示唆しているのだと思いました。
「終わらせるのよ」という言葉の意味は、完結させなければ、再生は始まらないのだということ、終焉を迎えなければ再び一緒に踊る事が出来ないということを指し示しているのだと思います。
この映画を観て考えたことがあります。
「永遠に愛される、もしくは永遠に愛する」とはどういうことなのだろう?
もしくは「失いたくない」位に愛される、愛するということは一体どんな感じなのだろう?
私達は物理的に永遠には生き続ける事は出来ないので、この「永遠」というロマンチックな言葉に翻弄されがちです。
それでは、すでに永遠の時の流れの中に生きていて、永遠性をすでに内在していると理解していたらどうなるのでしょう?
そうなると、きっと多分、そんなに焦って永遠の恋愛を求めたりしないだろうと思います。
なぜなら表面的にただ覚えてないだけで、 次の生で必ず巡り会えるように出来ているわけですから。
どちらにしても、誰が永遠に生き続けたいと思うのでしょう。
仮に永遠に生きることが出来たとしたら、多分それは永遠の孤独に近いものではないかと思ったりします。
だから映画は「終わらせるのよ」と囁いたのかもしれません。
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