指輪として指にはめるために台座の下に三つの輪が使われていることから〝トリプルリング〟と呼ばれます。
高さ約4㎝ほどしかない指輪なので然程は目立たず、人混みの流れの中で見落としてしまう人も大勢いたでしょう。
そしてこの小さな指輪が、今回のツタンカーメン王の展示物の中で、最も注目を浴びるべき、最も意義のある発見品だと思いました。
スカラベのトリプル指輪は全く同じデザインのものが二つ違った場所で発見されています。
一つはツタンカーメン王のミイラの右手の甲の上に置かれていた包帯で捲かれた固まりの中に、その他の指輪と一緒に発見されました。
もう一つは金が主体で造られたもので、控えの間に納められていたBOX44の中にその他の宝飾品と一緒に入っていました。
BOX44の中からは、果てしない時間の経過で残骸となってしまった数々の布やスカーフなどと一緒に、王笏、レオパルドの頭の装飾品、それに関連するレオパルド皮のパターンを模したローブとその装飾品、二つの金製の銘板、数々のファイエンス製の襟飾り、スカラベのアミュレット、そして8個の金製の指輪が発見されています。
二つあるスカラベのトリプル指輪は全く同じデザインと構造ですが、ミイラと一緒に発見さた指輪の隼は青いガラスの象眼で、太陽のディクにはカーネリアンが使われています。
BOX44の方はラピスラズで表されたスカラベ以外は主に金製で、隼も太陽のディスクも金で表され、発見者のカーター氏は、アルファベットのIを番号に付けています。
展示会で出品されていたのはこちらの指輪でした。
▲BOX44の中から発見されたトリプル指輪
解説では、指輪の部分には三つの輪が使われ、台座の上に太陽神ケプレ表すラピスラズリのスカラベが乗り、スカラベの頭の上に両側を太陽のディスクを頭に乗せたウラエウスに挟まれたアテフ冠が立っています。
スカラベの前にはスカラベの前には太陽と月の艀(はしけ)が置かれ、スカラベの後ろには太陽のディスクを頭の上に乗せた隼の姿のホルス神だということくらいしか書かれていません。
これを観た時に、この展示会に来たのは、これに出会うためだとすぐに分かりました。
この指輪の構造が、昨年の終わりから書いて来たアセンションに関係する、古代エジプトの叡智を紐解く重要な鍵を具体的に、そして美しく表現しています。
指輪の台座の上に表現されているのは、アセンションする過程の中で人間の頭蓋骨の中で起きるエネルギー的な流れと、脳内物質の働きそのものです。
この指輪のデザイン的な構図の中でもっとも辻褄が合わないのが、台座と三つの指輪の接続のされ方です。
一般的に台座の四方が円形や六角形、八角形などと同じ幅の場合は、その下につく指輪の部分の配置を考慮する必要はありません。
しかし、この指輪の台座の上に表されているようなデザイン、スカラベの頭とお尻という表現がある場合は、頭を指先の方へ向けてセットするのが一般的です。
しかし、スカラベのトリプル指輪の場合は、指にはめた時に、スカラベの頭が指先を向くように接続されていません。
全体としての美しさを表している部位がこのようなに置かれているのは、見た目の美しさよりも、他に意味を持っているデザイン的な要素が優先されていることを示唆しています。
この接続のされ方は意図的なもので、三つの輪が、前頭と後頭に入り込む姿を表したものです。
三つの輪を通じて表されているのは、頭に接続されている三本のパイプ、三つの経路ということです。
そして、三つの指輪の先は、開いたパピルス、またはロータスの花が中央に置かれ、その両脇に小さな赤い蕾が寄り添っています。
この三つの聖なる花は、脳を目覚めさせ、フル稼働させるエッセンス、意識を覚醒に導く脳内物質を表しています。
中央の大きな花は脳の中心へ送り届けられる最も力のあるエッセンスを表し、その左右の赤い蕾は右脳と左脳の中心へ届けられます。
スカラベの後頭部に表されている、翼を広げた隼はホルス神の象徴ですが、これは頭の後頭部からホルスの理力が上昇して、脳の機能を全開させて意識を覚醒に導く脳内物質=太陽のディスクを届ける姿を表したものです。
叡智を象徴するヒヒや、翼を広げた隼、禿鷲が後頭部を覆っている表現は、以前にも紹介したように数多く残されています。
ある墓の中に描かれたファラオの頭部の表現では、頭の上でも、頭を覆っている姿でもなく、太陽のディスクを乗せた隼が、明確に頭の中、または頭の中のある特定の場所を指し示しています。
▲クアト冠の中に描かれている太陽のディスクを乗せた隼の姿のホルス神
松果体の位置に太陽のディスクが当たっているように描かれているのです。
▲松果体は頭の中心部の後頭部側に下がっている器官です。
台座の中央に置かれているスカラベは、第三の眼として働く脳の中枢部、視床下部や視床などで構成されている総合的な器官の象徴です。
スカラベの頭の上に立っているアテフ冠と、その両脇に立っているウラエウスは、それぞれ太陽のディスクを乗せています。
これら二匹のウラエウスの頭に乗っている太陽のディスクは、最終的に三つ点灯する脳内ランプの内の、左右二つを表現しています。
アテフ冠の本体であるホワイトクラウンは、脳幹とその上の部位が統合された姿で、その上部は、創世神話の中でアトゥム神が混沌として水のような深い溝の中から現れた姿、聖なる塚/ベンベンです。
ホワイトクラウンの両脇に沿って立っている羽は、太陽のディスクで表される覚醒物質を、噴水のように持ち上げる理力を表しています。
そして、その両脇に立っているウラエウスは、別の二つの経路を表し、それぞれの頭の上に乗っている太陽のディスクは、右脳と左脳の中心に灯る二つの脳内ランプのことです。
スカラベの頭の前に立っている太陽のディスクを乗せた月の艀(はしけ)は、星々の世界へ引き上げられる時に目前に現れるポータルを表現したものです。
丸いレンズのようにも見える太陽の部分がポータルの比喩で、その下の三日月の部分は、ポータルの周囲で回転を繰り返す光りの流れを表しています。
それらが乗っている艀(はしけ)は、流れに乗って星々の世界へと移動する船、次元の間を航行する乗り物だということです。
このスカラベのトリプル指輪が表現しているのは、アセンションの行程での最後の場面ということです。
脳を全開させる脳内物質は、身体全体を通じて精錬され、精製され、最終的に脳内へ放出されます。
これらの脳内物質が放出される部位は三カ所で、前頭部の下垂体、後頭部の松果体、そして中央の視床下部です。
そして脳内ランプが灯る部位も三カ所で、右脳の中心、左脳の中心、そして額の中心部よりやや上です。
この三つの脳内ランプを灯すために脳内物質が移動する通路は、右脳と左脳の中心に入っている血管と、後頭部から頭頂を渡って額の中心より少し上へ繋がっている三つの血管です。
主に視床と視床下部に集約される第三の眼の働きを象徴しているのがスカラベです。
スカラベを乗せた台座が脳の中心部ということです。
台座に接続されている三つの輪は、三つのパイプを表したものです。
頭の中心へ入り込んでいる太い血管は主に三つの経路に分かれます。
中央部のパイプは小脳と大脳の間を通って後頭部から頭頂、そして額の中心の上から脳の中心へと入り込みます。
脳の機能が活性化される初期段階で、首の後ろ、後頭部、頭頂という順序で黄金に輝く蛇のように長いプラズマオレンジ的な光りが上昇し、額の中央からぐるぐると螺旋状に回転しながら頭の中央へ挿入されます。
この段階を経験すると、眼を閉じた時に瞼の裏に回転する三日月のような光りの流れが現れ、次第に輝きが強くなっていきます。
残りの二本のパイプは左右の側頭部の中心に入り込みます。
脳内ランプが点灯する順序は、まず最初に右か左が点灯し、おいかけで残りの二つ目が点灯することになります。
その次に中央の脳内ランプが点灯すると、部屋を真っ暗にして眼を閉じた状態でも、頭の中が真っ昼間のように眩しく明るく見えるようになります。
次の段階は、頭の中心にある〝聖なる塚/ベンベン〟の上から、羽のように微細で気持ちよい幸せを感じさせる、鎮静を促す脳内物質が以前にも増して強く噴出するように分泌され始めます。
これらの段階を通じて、頭だけではなく、身体の全域が鎮静化された状態になります。
モルヒネの六倍以上の効力を持つエンドルフィンによって全身麻酔が起きるということです。
そして最終的に松果体が開かれ、意識を異星人が存在している次元へと飛ばす神秘の脳内物質、DMTが放出されます。
そして星々の世界へ通じる水平線の上に、眩しいくらいの光り輝く太陽のようなポータルが目前に現れます。
このとても小さなスカラベのトリプル指輪という姿の中に、アセンションの最終的な姿が立体的に、そして多次元的に一つとして表現されているのです。
そしてBOX44の中からスカラベの指輪と一緒に発見された8つの指輪の中にも、脳内の構造と脳内物質、そして脳内ランプに関係する構造をシリーズ的に表している指輪があります。
その中で最も興味深いのが、DとJいう番号を与えられた二つの指輪です。
続く
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