セネド神の像
木、金箔 高さ58㎝
宝庫の中から発見された合計5体の金箔が張られた大きな神様の姿の内の一体です。セネド神のことは曖昧で良く解っていないと解説されています。
その他は、ホワイトクラウンを冠っているタタ神、地獄の最も深い領域に関係する大地の神タタネン、創造神プタァ、朝日と空気の神シュウです。
像の高さは70㎝から約60㎝で、総ての像の胸の周辺には幅広の襟飾りの姿が表されています。
これらの金色の像はミイラの形で表されていると解説されていますが、これはミイラの包帯ではなく、神々の身体は金で、部分的に溶けているように形があまいことを表したものです。
この五体の金箔像の中でプタァ神の身体だけが羽毛のパターンで全身が覆われています。
ドゥアムテフ神の像
宝庫の中で発見された三体の儀式像の中の一体です。
その他に人間の顔で表されたドゥアムトエフ神の像 そしてホルス神が成熟した姿を表すヘルウェル神が発見されています。
ドゥアムトエフ神は「ホルスの四つの魂」の一つで、一般的にジャッカルの姿で表され、ファラオの身体から取り出されて別個にミイラ化された胃と小腸の一部を守る神様です。
それだけでなく、女神ネイト、東の方角、そして、生命力カーの一部であるサフ/バーの一部であるアクにも関係しています。
天空神ホルスの四人の御霊分け
天空神ホルスには四人の御霊分けがいて、一般的にはホルスの四人の息子たちと呼ばれます。
▲その他に発見されているホルスの四人の御霊分けの木像のヴァリエーション
しかし、彼らの存在が記されている最も古い文書「ピラミッド文書」ではホルスの息子たちではなく〝ホルスの四つの魂〟と表現されています。
ファラオが来世で転生するために必要な儀式は、身体をミイラ化して保存することです。
そしてミイラ処理の中で肝臓、肺、胃と小腸の一部、そして大腸は身体の中から取り出され、個別にミイラ処理が行われました。
このようにその他の臓器よりも遥かに特別な位置を与えられた四つの臓器を司る神々が、四人のホルスの御霊分けという存在です。
ここで四人の御霊分けは、それぞれの臓器が持つ〝何かの働き〟を表していることが見えて来ます。
この四人の神々の存在を四つの臓器のエッセンスとして捉えて考えてみると、それぞれの臓器が表すエッセンスが一つになることによってホルス神が造られているという視点が現れます。
四人の神々=四つの臓器のエッセンス=ホルス神として表される何かのエッセンスということです。
死者の書の中では〝四つの臓器を司る四人の神々〟は冥界でファラオがオシリス神と対面する場面にも一緒に描かれています。
そして地下世界を移動して箱の中に入り、そこからアトゥム神=完成品/勝利者の顔が現れます。
この場面は創世神アトゥムが水のような混沌から盛り上がりった塚として現れる場面と対応するものです。
〝四つの臓器〟を司るホルス神の四人の御霊分けは、〝アトゥム神として転生させることを可能にする箱〟の必需品ということです。
彼らは王様の友人達と記され、この四人がファラオを東の空に向かう階段に上らせ、天界へとアセンションさせる〝梯子〟として、ファラオを神々の世界へ送り届ける役割を果たします。
カノプス壺の蓋
カルサイト 高さ24㎝
カノプス壺はホルスの四人の御霊分けが関係する四つの臓器を納めた小棺が入っていた壺のことです。
合計四つの壺で1セットとされ、防腐処理を施された四つの臓器はそれぞれ個別の小棺に納められ、さらに個別のカノプス壺の中に入れられます。
ツタンカーメン王の場合は、各々の臓器が個別に黄金の小棺に納められ、前に登場したアマルナの王族女性のカノプス壺と同じように、人間の顔が彫刻された蓋のカノプス壺に入れられています。
四つの壺は各々の臓器と関係する東西南北に合わせて寺院の形をしたカルサイト製の棺の中に入れられ、さらにカノプス具を祀る寺院の中に納められていました。
ツタンカーメン王のカノプス壺の蓋には王の頭が彫刻されています。
しかし、その他の品々で表されているツタンカーメンの顔の表現よりも顔の全体と顎が細いのです。
そのような不統一性な表現から、ツタンカーメンを模したものではなく、彼の前のファラオだったアンクケペルレ王の物を流用した可能性が高いと解説されています。
続く
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