そしてミイラの周辺と遺体を包んでいる包帯の中から様々なアミュレットが発見されました。
古代エジプト人は、魔法の力を持つアミュレット(お守り)が王を守ると考えていたのです。
王のミイラの胸部の上に包帯で捲かれた状態で発見された薄い金の板で出来ている襟飾りは、死後のお守りだけではなく、生前にも使われていたのではないかと推測されています。
エジプト下部を守る女神ワドジェトが翼を広げた姿を表したもので、翼の先の穴に掛けられた細い金のワイヤーには、長く変形したデザインで表されたロータスの蕾のカウンターウェイトがつけられています。
その他にもホルス神の化身で翼を広げた隼、コブラの姿で表された女神ワジェトと、禿鷲の姿で表された女神ネクベトが並んだ状態で、同じように大きく翼を広げているものがあります。
コブラ・ウラエウス・女神ワジェト(ウアジェド)
王と神々の額に表されるコブラのギリシャ語名。有毒を持つコブラは、エジプト下部の守る女神ワドジェドが具現化した姿です。〝月の眼〟とも呼ばれています。
エジプト神話での〝蛇〟という存在は、ラー神の眼、ホルス神の眼、エジプト下部・ナイル川の下流の地域に関連するとされています。
上部エジプトの女神ネクベトもワジェドと関係し、その幾つかは同じようにコブラの姿で描かれる場合があります。
他にも蛇の身体に人間の頭をした姿、または、人間の身体に二つの蛇の頭で表される場合もあります。
そして女神ハトホル、バステト、サクメト、テフネトなど多くの女神たちはウラエウスと関係した存在です。
ワジェドを降ろす巫女の神託の神殿として名高いのはペル・ワジェトで、ワジェトの神託は、エジプトからギリシャまで広がっている神託の伝統の源と考えられ、ミノア文明の蛇の女神と、ギリシャ神話の中での偉大な母の側面の一部として関係づけられています。
金版のアミュレット
小さな三つの金の薄い板で出来たアミュレットの数々は金のワイヤーで捲かれた状態で包帯の層の下で発見されました。
死者の書には身体のどこの部位に納められなければいけないかが詳細に指示されているのですが、それとは違う部位で見つかっていることから、伝統的な指示に従わずに処理されたと解説されています。
ネクベトは蛇の姿で表されることもあり、二匹のウラエウスのアミュレットでは対として表現されています。
エジプト上部と下部を守る女神ウアジェトと女神ネクベトが並んでいる姿を現しています。
翼を広げた蛇の身体に人間の女性の頭がついている表現は何の女神を表しているのか解っていません。
続く
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