ミイラの上にあった150個の品々の25個はアミュレットで、その殆どは首の周辺に置かれていました。
幾つかはヒエログリフの形で、安定さを意味するジェド柱、健康を意味するワド柱(パピルス)で、死者の書の呪文に関係しています。
その他は守護神のホルスとアヌビス、そしてトート神の形が発見されています。
左上のトート神のアミュレットは残念ながら展示されていませんでした。
これらのアミュレットは〝緑〟を指す〝ワジ wWadj 〟と呼ばれます。
その多くは素材に緑色のフィルドスパー(長石)が使われていると解説されています。
しかし、緑色というよりは、やや緑がかった空色で、喉に空色のフィルドスパーという配色は喉のチャクラの色を的確に表現しています。
死者の書の中で、パピルスのアミュレットは故人の喉にその他のアミュレットと一緒に包帯で捲くと指示されています。
ツタンカーメンの場合は、二つのパピルスのアミュレットは死者の書の指示通りに喉に位置していましたが、その他は指示通りには配置されていませんでした。
使われているインディゴ色のラピスラズリは、夜の空の色を表現したものだと解説されています。
ラピスラズリは第三の眼と神(シン)の氣、頭の中心部を活性化させる色です。
死後と地底世界、そして死者を司るオシリス神に関係し、一般的な解釈では〝聖なる樹〟〝オシリス神の背骨〟を象徴すると解説され、頻繁に葬祭用具に描かれています。
棺の下部は頻繁に大きなジェド柱で装飾され、棺の中に収まる故人のミイラの背骨は描かれた柱の位置に沿っています。
似たような姿の襟飾りで、総てが金で制作されたものは〝シェビュ shebyu〟と呼ばれます。
シェビュはファラオから名誉または貢献の贈り物として高官に授けらていれました。
その数が増す毎に高くなる受賞者の地位を表し、アメンホテプ三世が王位に就いた時には、王が神権を授かったことを表しています。
テルエルアマルナ アイの墓
アンテチェンバー(控えの間)に置かれていた箱の中で、その他の物と混じって発見された小さな像は青いガラスで出来たものです。
ツタンカーメン王の時代はガラス工芸が発達する初期段階に当たることから、この青いガラス製の小像は稀な作品で、この青さはコバルトが使われのだろうと解説されています。
ウラエウスと禿鷲が額についたブルークラウンを冠り、ペンダントとして下げることが出来きるように、後頭部についている小さな穴に紐を通せるようになっています。
手を口へ当てているジェスチャーは、古代エジプトの芸術的な表現形態の中で子供であることを示唆したものです。
またツタンカーメンであることを表す記しが無いことから、子供時代のホルス神のことを指すハル・パ・クエルエドを表したものだ結びつけられていす。
ホルス神は冥界の統治者であるオシリス神の子供で、母親の女神イシスはオシリス神の妻であると同時に妹でもあります。
ホルス神は子供時代をナイル川のデルタ地帯の湿地帯で過ごし、成人すると叔父に当たるセト神へ復習します。
このホルスとセトの戦いは善悪の格闘として表されます。
神話の中では、ホルス神の勝利によってエジプトの統治者になり、その子孫であるファラオはホルス神の生きた姿だと考えられていました。
続く
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