この教会は元々はローマン・カソリックの教会だったのですが、現在は博物館、そして結婚式用の教会として生き残っています。
1872年にサンタフェ大監督管区の司教だったジーン・バプティステ・ラミー氏が、元々あった修道院の教会を「 Our Lady of Light Chapel」 (私たちのレディーのための教会)という名前に変遷するように指示をだしました。
そしてこの教会はロレットの修道女たちが管理することになります。
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チャペルは、ゴシック・リバイバル様式で、フランスの建築家アントワン・ムリー氏によって設計されました。
細く尖った尖塔を完備して、バトレスと呼ばれる建物の壁を外方から支持する出っ張り構造の支えと、ステンドグラス・ウインドウはフランスから輸入されました。
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教会はとても小さなスケールで築き上げられました。
この教会はフランスのパリにある「聖女のチャペル」を模しているのは明らかだそうです。
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こちらが教会への入り口で、ここは教会によって売却され、個人所有の建物になってしまっているので入場料が必要。
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こちらが大聖堂の中。
そしてこの教会の中にあるのが、現在の建築学では有り得ない構造を持っている「奇跡の階段」と呼ばれる螺旋階段です
この奇跡の階段に関する発端は、この教会が建設されている間に、建築家が突然死してしまうという事件が起きたことに始まりました。
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その建築家の死は教会がおおよそ建立された頃の出来事で、建設に関わった大工達は聖歌隊席に登るための階段が必要であると気づきます。
しかし教会自体の大きさが非常に小さいために、普通の階段では大き過ぎてしまうという問題が浮き上がって来ました。
その当時の教会は聖歌隊席に登るために梯子を使っていた場合が多々あり、大きく不釣り合いな階段ではなく、梯子を使えば良いのではないかと修道女たちに示唆されました。
しかし修道女たちは生活の中で着用している裾の長い服で梯子を上り降りするということを受け入れることが出来なかったのです。
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二階の聖歌隊席に登るための何かしらの方法が必要なことから、修道女は聖ジョセフに向かって、9日間のあいだ連続しして祈りを捧げ、何とか助けてくれるように祈願しました。
すると、9日間の祈りが終えたその翌日に、粗末な格好の見知らぬ大工が教会のドアに現れました。
その大工は自分が螺旋階段を造ってあげると修道女に言ったのです。
しかし、その条件として完全なプライバシーを要求し、それから三ヶ月の間に渡って教会に閉じこもりっきりで作業を行います。
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その大工が使っていた道具は数少なく、直角定規と、のこぎり、そして若干の温水だけだったそうです。
そして螺旋階段は現地に生息している木ではない素材が使われています。
そして階段そのものは鉄の釘などは一切使われてなく、その全ては木製の釘で打たれています。
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螺旋階段の建設が終ると、その身元も知られぬまま大工はすぐに教会から立ち去ってしまいます。
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この螺旋階段は聖歌隊席まで20フィートの階段を登り、下から上までは小さな正円を二回描くようにデザインされています。
この名も知れない大工が造った螺旋階段が奇跡だと言われるのは、その中心に何の支えもなく、その周囲の壁などにも接続して支えられていない部分です。
後の建設されてから10年後の1887年には手すりが加えられ、外側の壁に固定されています。
これは建築学的にはありえない構造なのだそうです。
この教会は何故か懐かしい感じがしました。
過去生の記憶的な感じではなかったのですが、何故か落ち着くというか、何かを思い出させる感じだったのです。
もしかするとフランスのパリにある本物の方が過去生に関係しているのかも知れません・・・。
そして何故か教会の大聖堂の中ではなく、隣接されているお土産コーナーで強烈なデジャブも体験してしまいました。
そこには聖水のボトルが山積みになっていたのですが、それを眺めていたら、記憶がある感じのデジャブが来たんです。
サンタフェ自体が初めての訪問なのに、何故か来たことがあると思ってしまった不思議体験しました・・・。
あの聖水を買っておけば良かったです・・・。
続く・・・
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