2012/04/12

思い込みの原理



私たちは言葉でのコミュニケーションから学ぶだけでなく、感覚機能を使って学習する能力を持ち合わせています。

それが「その場の雰囲気を読む」とか「顔の表情を読む」、「空気の流れを読む」「行動を読む」という風に言われるものです。

 
そして、この感覚を使った学習の中での重要なポイントは、その多くの場合は「思い込み」のような形で習得されてしまう場合が多いということです。
 

例えば父親が仕事で家にいることが少なく、そして子供の扱いが得意でないとしましょう。


子供の視点から考えると、父親が子供の扱いに慣れているとか、慣れていないとかは関係ないのです。


絶えず世話を焼いて面倒を視てくれる母親と比較すると、


自分を大切に扱ってくれない、


自分と遊んでくれない、


言うことを聞いてくれないという現実が


「お父さんは私のことが好きじゃない、お父さんは私を愛してない」に結びつき始めるのです。

 

端的に言ってしまうと、子供はその繊細さのために思い込みで「勝手に傷つく」方向性があるのです。


子供には子供の観点と、そこから生まれた思い込みの計算式があるのです。

 
すると子供は自分の頭の中で色々と考えて、自分なりの結果を出し始めます。

そしてさらに思い込みが進んでゆくと、お父さんは私のことが好きじゃない、私を愛してないんだ・・・的に思い込み始めるのです。


社会的な経験の狭い子供の観点からすると、とても忙しく、そして複雑な大人の社会というのは、想像することもできない、理解しようにも、理解することが出来ない世界なのです。


そして理解できないために、自分の想像力の中で答えを見つけるわけです。

 
子供の頃から慣れ親しんだ「思い込みの原理」は、大人になってからも使い続けるので、考え方のパターンの基礎として働くようになり、その原理を元にして自分の中で個人的に経験した学びの中に結びつけて、自分なりの答え,自分なりの解釈の結果を導き出すのです。
 
例えば子供の頃に自分がしたことで親が怒ったりすると、間違ったことをすると親は怒るという思い込みが生まれます。

そして親同士が喧嘩したりする風景を見てしまったりすると、自分が悪いのではないのか? と考えたりします。

 
このような「誰かの機嫌が悪い、喧嘩をする=自分が原因」的な思い込みの原理が根強く残っていると、社会に出てからも、その思い込みの原理で捉えるのです。

友人や同僚、上司など誰かの機嫌が悪かったりする場合には、自分が何か変なことをした、変なことを言ったから機嫌が悪いんじゃないだろうか? と憶測を立て始めるのです。


そして自分を小さくし始め、周囲の言動に対して敏感になり過ぎるようになり、それが酷くなると社会的に適応出来ないくらいに神経過敏な性質になってしまう場合もあります。


続く・・・



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