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マハロ

2007/06/06

完全性を経験する

毎週木曜日は週一のカウンセリングの日で、私はこの日が非常に待ち遠しいくらい楽しみにしています。

この話は先月の五月の初め頃の話。それはその週末に一気にいろんな出来事が起きて、処理できない状態に近いものがあったからです。

この変化を意識したのは、近くを走るバスが路線変更をして通常の路線を走らずに、別のあり得ない路線を走っているのに気がついた時からでした。

高次元の意識というのはゲームが非常に旨いもので、気が付いたら予兆として現象を的確に捉えている場合が多々あります。視覚から拾う情報というのはスイッチをオンにしていると様々なことを教えてくれます。

通常は無意識的に見ている光景の中に含まれている情報を客観的に捉えるというのは慣れれば非常に簡単です。単純な話、ただぼ~っと眺めているだけではなく、自分の視覚が勝手に見たいもの、もしくは見ているものに気づくだけで良いからです。

その週は友達のカートのことも含めて、他にも洪水のように様々な出来事があふれ出して来ていました。

その発端は前の週のカウンセリング。

私のカウンセラーのジャズさんは、毎週、その週に起きたことからの経験とか、感覚とか、感情とか、理性の動きを傍から客観的に見てくれて、適切に内面の混乱を処理する手伝いをしてくれています。

もともと私は非常に感覚とか理性とかが普通ではないので、オーバーフローしてしまうことも多々あるわけです。

チャネラーとして自分のことが見えにくいというのもあり、また意識している部分は見えるのですが、そのどちらとも非常に変化をさせにくいというのが適切な答えかもしれません。

カウンセラーにカウンセラーが必要なのと同じ類のものでしょう。

そして彼女は最後に必ず課題を出します。

先週の課題は「愛情の表現を広げること」。

チャネラーとしての私と、私自身の間にかなりの差があるために、内面で分離が広がってしまうわけです。

チャネリングをやっている時の私は別モードに入っているのでほぼ別人です。ひとたびチャネルのスイッチがオンになると、思考回路も感覚も通常の枠を超えて働き始めます。

そこで分離が始まるわけです。まぁザックバランに言えば、個人的に愛情に関しての問題が多々あるので、逆にチャネルの状態ではそれが顕著なくらいに得意技として出てくるわけですが良かれ悪しかれですね。

個人レベルで不得意なもの、正反対のものを引っ張っているわけです。それで自分に戻ったときに格差が開いてしまう。

個人的にはアメリカ人のように愛情表現をするのは得意ではありません。

ハグなんていうのは今でも苦手。スキンシップに対して免疫性がないわけです。

多くの日本人はそうだと思いますが、子供のときからスキンシップを与えられなかったので、受け取ることも与えることも苦手に育ってしまったわけです。

その代わりにように超感覚が成長したわけです・・・。

素直に愛情を受け取れない。ついつい疑ってしまったり、受け取りたいのに拒絶してしまったり。

感情の発露よりも理性の働きの方が強いので、感情を適切に表現することに対して非常に困難さを感じてしまう。

私が宇宙人的なのは、この「感情」と「理性」のバランスが非常に悪いためなわけです。

気がつくと非常に傷つくのが旨くなっていて、それが当然なので、ループの中に入ってしまうと永遠に脱出できない状態が続くわけです。

基本的な愛情に関する気配りに対して非常に鈍感だったり。

相手が愛情を広げて飛び込んで来なさいと言ってきても、そんなに簡単に飛び込めるもんか!と引いてしまう。

私の私生活の愛情に関する問題は山積みでした。

おまけに会話の中での言語が違うというか、アイデアとか、受け取り方とか、読み取り方とかが一般的ではないので、お互いに混乱してしまうことも多々あります。

今でこそ怒りの感情とかは激少しましたが、20代のはじめは怒りのエネルギーで生きていたような人だったんですね(笑)

まぁ幼少のころからの愛情の欠如のたまものとして成長しきってしまったわけです。

自分で自分を傷つけることが非常に旨くなってしまっている状態です。

「自分は愛されるに値しない」とか。

「愛されると怖い」とか。

「愛されるには演じなければならない」とか。

「愛されるには自分の何かを犠牲にしないといけない」とか。

幸運なことに、私の中には「愛されないと怖い」という観念は存在しなかったのは幸いでした。

もともと愛情を得ていないので、この段階で失うのが怖いという観念はほぼありません。

しかし愛情を得てしまったら、それを失うのが怖いという観念はあるので、状況は二重に混乱します。

多分、書き始めたらきりがない位に出てくる状態で、その不合理さには気づいているものの、それを変換する手段は見つけられるものの、それを実行して定着させるまでに息切れしてしまって、再び元の意識状態の強さを確認してしまうのです。

そういう不条理さが続いていました。

そして意識の書き換えとして、そこにあった思い込みを書き換える努力をしてみます。

「自分は愛されるに値する」とか。

「愛されるは怖くない」とか。

「愛されるのに演じる必要はない」とか。

「愛されるには自分の何かを犠牲にしなくてもよい」とか。

この書き換えはかなり役に立ち、随分とリラックスさせてくれましたが、私の場合は、その本質までは変換できませんでした。

かなり根が深い部分にあるわけです。

そこで様々な出来事の中で、課題の「愛情表現を広げる」努力を実行してみたわけです。

まず相手を呼び込む、もしくは、相手に向かって広げてみる、という努力をやってみました。

結局は待っていてもそのチャンスというのは中々やって来ないのは理解していたので、行動を起こすことに焦点を当ててみます。

相手に対してエンゲージするというのは私にとっては至難の技。

エレベーターで一緒になる人に気軽に声をかけて、何かひとつでも相手の良い部分を探し出して褒めるとか、通りすがりに挨拶をするとか、偶然に一緒になったバスの隣人と話をするとか、店の店員と話をするとかいう地道な作業が続きます。

日ごろは外界の中での不幸せな部分とか、悲しい部分とか、不調和の部分に意識の焦点が合わさりやすい状態でしたが、意識的に調和のとれた部分に合わせる努力をします。

不完全性に焦点を合わせるわけではなく、完全性に焦点を合わせるわけです。

日々の細かな努力のおかげでなんとなく通過したような感じがしました。

実際に自分を広げてエンゲージしてみると、かなりの抵抗感が戻ってきます。それでも慣れるまで、あれやこれやと執拗に繰り返します。

ここでフト疑問に思ったのが、実は動機が不純なのではないかということです。

最初の気づきです。

愛されるために何かを努力している自分を感じてみると、非常に居心地がわるい。

次に幸運なことに「愛のためにこんなに努力をしているのに、どうして見返りがないの!」という観念は私の中には存在しません。

多分それは、いろいろとやって来て、その結果に愛される状況はやって来なかったので、途中でイジケてしまい、矢投げ槍の状態になってしまったからです(笑)

まずリラックスしてないし、心から喜んでやってない。なにせ意識的になってるわけですから、旨くゆくはずもありません。うまく作動しないのでこのアイデアは放棄です。

そこで「~しなければならない」という観念を取り外す努力をしてみます。

無条件に喜びから「~したい」という状態へと変換するように切り替えを働きかけます。

これがまた大層に難しい。 自分が幸せでない時とか、アンバランスな時に、それをやるのは至難の技。

そこで再び閃きが・・・。

「愛されることに固執している」のが問題なのだと・・・。

「愛されていないと不完全に感じる」のが問題なのだと・・・。

そこで自分自身の完全性に焦点を合わせ始めます。

これをやると、他人の不完全性に焦点を合わせることが出来なくなります。

なぜなら、世の中に私ほど不完全な人間はいないのではないかと思うくらいに私は自分のことを不完全だと思っているからです。

そうでないと成長しようなんて思わなかったでしょうけど(笑)無意識的な、盲目的な意識の書き込みの凄さは表現の枠を超えています。それは意識的に書き換えをやろうとしてもそう簡単には書き換わりません。

ひとたび完全性に焦点を合わせ始めると、今度はこの「完全性」が洪水のようにやって来ました。とにかく全てが完全に機能しているのを宇宙が提示し始めたわけです。

もうこの段階では「愛情がどうした」という段階ではありません。そんなのは、すっ飛ばしてしまっています。

良しも悪しも、それが完全性の上に成り立っているのを嫌というくらいに見せられました。それは今でもまだ続いています。

この理解というのは説明しがたいのですが、何故か分かってしまうのです。

はたから見たらきっと不完全でバランスなどとれてなかったり、筋道が通ってなかったり、常識から外れてしまったりしているように見えると思うのですが、私の脳みそはそういう風に捉えないわけです。

世の中は完全性の中で廻っている・・・。

これは一般的なイメージの中の美しいバランスとか、調和的というのをすっ飛ばして、とにかく「不完全ながらもそれで完全なのだ」という世界に突っ込まれたわけです。

実際にはこの経験は二回目です。一回目はドリーム・タイムに入っていて経験したので衝撃が強すぎて、頭が変になるかと思いました。

要は私の意識の中で準備が出来てなかったわけです。

この二回目の攻撃を経験し始めたら、愛されたいとか、愛されてないから不完全だとか、どうして私の人生はこうなるの? とかいった観念はぶっ飛んでしまいました。 その状況の中ではそんなことを考える余裕も暇もありません。全てがチャッチャカ・チャッチャカと自動的に進んで行くからです。

そのぶっ飛んだ私の小宇宙は、何故だか不思議に愛情に満たされ始めます。

とにかくあらゆるベクトルのものが愛情に変換されてしまうのです。不思議なくらいに。

自分の中の愛情の枠が急激に拡大してゆくのです。

しかもかなりスムーズに・・・。

最初はかなりガタガタしてましたが、今の時点ではかなり落ち着いて着ています。

様々なことに抵抗がなくなっている。

後悔とか、自己憐憫とか、自己反省とかを飛び越えて・・・。

そして次の気づきがやって来ました。

「私の中の愛情が拡大されてなかったのだ」と・・・。

そして私はその日のカウンセリングでジャズ先生に「世の中は完全すぎて私は受け取り切れない!」と頭を抱えて叫んでしまったわけです。

でもここまで引っ張ってくれたジャズ先生にはハグしました。

それだけ成長したってことです。 なのでしばらくは大丈夫でしょう。

次に与えられたテーマは「ディスカウントしない」でした。これはどういう意味かと尋ねたら「愛されるために自分の存在をバーゲンしないこと」と言われました。

さてはてどうなることでしょう・・・。

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