まだ前のカパフルの家に住んでいたときの話。
朝からルーミー君が足首の虫さされに効くと思って塗ったベーキングソーダ(普通は虫さされにベーキングソーダなんか塗らないと思いますが・・・)が変な反応を起こしたらしく、足首がぶっとく腫れ上がっていました。
ルーミー君は朝からドラッグストアに行って普通の虫さされ用の塗り薬を買って戻って来たのは良かったものの、いつの間に痒み止めにアレルギーの薬を飲んでいました。
アレルギーの薬は睡眠薬のようなもので、異常な睡魔が襲ってきます。
そして一日は混沌としてしまいました。
その日の最初のプランはルーミー君の希望でワイケレのアウトレットに行くというものでしたが、あまりに時間がかかり過ぎるので、カイルアのラニカイ・ビーチに行くか?ということにしました。
その頃は「スピリチュアルに楽しむオアフ島」の製作中だったということもあり、ちょうどアララ岬の写真が必要だったので、それで良いことにして、とりあえずは乗り換え地点のアラモアナまで出発しました。
とは言うものの、睡魔はスゴイものだったらしく、間一髪で待たずにバスが来たのは良かったものの、寝ぼけていた2号君はバスパスを忘れて乗りそこねてしまいます。
一時間も待つのは嫌だったので、路線を変えて別のバス停に向かって歩いて行きます。
しかし彼は次のバス停に着くまでに何度も眠りこけるわ、バスの中でも寝てるわで、よっぽど強い薬だったんでしょう。
お薬の名手であるルーミー君は興味本位で何でも挑戦してしまえる人なので、お薬体験を書かせたら、きっと一冊以上のお目メが…になって笑える本が出来てしまうかもしれないくらいにイケイケになれる人なんです。(笑)
ちなみに薬には種類があって、睡魔が襲う手のものは「ダウナー」と呼び、ハイになるものは「アッパー」と呼びます。
次はアラモアナでとりあえず腹ごしらえです。フードコートに着いたので分かれて昼ご飯を買いに行きます。そこでもフラフラなルーミー君はパニニのサンドイッチを買い、わたしは浪速屋の冷麺を・・・。
しかし冷麺が出て来るのが遅かった・・・。20分くらい待たされました。
しかも出て来たのは頼んでもいないのにスゴイ大盛りでだした・・・。
ようやく出て来た冷麺を持ってルーミー君を探しに行きましたが見つかりません。
どっかで寝てるか? と思って電話しても出ません。
寝てるに違いないと思って一人で大盛りの冷麺をズルズル食べてたら、携帯が鳴って、気が着いたらルーミー君は振り返った後ろで食べていました。
近くにいたのに見つけられなかった私達はよぽどズレていたのだと思います。
さて、ランチを済ませてバス停に行ってバスを待っている間に次のアイデアがやって来ました。
ラニカイに行くにはさらにバスを乗り換えなければなりませんが、アロハスタジアムのスワップミートなら一直線で行けるはずだと・・・。
実はもう何年もここに住んでいるのに最近になるまで一回も行ったことがないのでした・・・。行ったこともない場所の写真はどうしても手に入れなければ気が済まなくなるのが私の性格です。
目の前に止まった空港行きのバスに乗り込んだのは良かったものの・・・。
私の方に突然に尿意が・・・。
しかしせっかくバスに乗ったのだから、途中で降りてしまってはさらに時間がかかってしまうし、隣の席でルーミー君はバク睡しています。
バスは予想を裏腹にダウンタウンの裏側を通って、ドールキャナリーの横を通って変な場所を走って行きます・・・。
「もしかしたら行き先を間違えて乗ったかも?」と思った時にはすでに遅し・・・。
バスはアリゾナメモリアルに行くどころか、空港の中に突き進んで行きます。
用事もないのに空港で降りようもんなら、最悪です。
とりあえずそのまま空港を通り過ぎて、アリゾナの方向へバスが戻って走り始めると、ルーミー君の隣にいた白人の変な親爺が「身分証明書は持っているのか?」と聞いていました。
『どうしてバスに乗ってるのに身分証明書がいるのか?』とお腹を気にしながらも不思議に思っていると、その親爺は「ワイキキに行くのか?」と聞いています。
『空港側にいるのにどうしてワイキキなんて、逆方向じゃぁないのか?』と思っていると、ルーミー君はその親爺の変な質問に対して変な回答をしています。
ルーミー君はこともあろうに「ノースショアに行くんだ」なんて馬鹿なことをにこやかな顔で平気に答えていました。
空港側にいるのに、どうしてノースショアなんてアイデアが出て来るのか? そんな事を不思議に思っていると、バスは空港の裏を通ってさらに見知らぬ場所へ突き進んで行きます。
そして目にしたものは何と・・・・。 ヒッカム空軍ベースという基地の入り口でした。
しかもバスはそのまま基地の中に突き進んで行きます。
ゲートを抜けて少し行くとバスが止まって、ドアから二人の軍人さんのいかついお姉さんがやって来て、身分証明書を見せろと言います・・・。
どうりで身分証明書があるのかって聞かれたわけです・・・。
軍人さんから「何処に行くのか?」って聞かれたルーミー君は、馬鹿な振りして「旅行者なんですけど・・・」と言うと、「じゃぁバスから降りて向こうのバス停で待ってなさい」と言わたので、二人でそそくさとバスを降りてゲートまで歩いて行って、その近くのバス停でバスが戻って来るのを待つはめに・・・。
すると突然にシアトルから友人の結婚式に来ていたルーミー君の友人から電話が入ります。どうやら彼等は「生け贄の丘」にいるということです。
しかも迎えに来てくれそうな気配はありません。バカやろうだぁ・・・。
とにかく私はトイレに行きたかったし、ルーミー君も同じでした。
しかし監視カメラが張り巡らされた空軍基地の敷地内で立ちションなんて出来るわけがありません・・・。
困りました・・・。
基地のフェンスの脇を歩いていると2号君が突然に再び馬鹿な事を唐突に言い出します。
「ゲートの前って良く薬が落ちてるんだよね」。
これを聞いた私は目が点に…。
「持ち込みがばれると困るから、ゲートの前で捨てるんだよ」です・・・。
そっ・・そうなのか・・・? と不可解にも感心していると、フェンスのすぐ近くに小さなビニール袋が落ちています。そしてしかも中身が白い・・・。
という事は中にまだ薬が残っているのか??? いやそんな訳はないだろう、だって最近は雨が多かったし、今朝だって雨が降ってたから、そんなはずはない・・・。
しかし気になって仕方が無いルーミー君。
二人でおもしろ半分に周辺を見て回りましたが、他にはビニール袋は落ちていませんでした。
結局フェンスの近くにあった棒切れをフェンスの下から伸ばして入れて、ビニール袋を抑えて引っ掻き出します。
その結果は・・・ただの空っぽの袋でした。しかも片面が白い袋なのでした。
監視カメラの前でそんな変な行動をしていたのだから、きっとMPさんに連れて行かれるのではないのだろうか・・・。と思っていたらバスが基地の中から戻って来たので良かったです。
バスに飛び乗ったは良かったものの、そのバスは「アリゾナメモリアル行き」ではなく「空港行き」だったので、再び空港に戻るはめに・・・。
結局は尿意に負けて他島行きのターミナルで降りて、ソソくさと用を済ませて再びバスを待つことに。
しかし待ちに待った挙げ句に来たバスは満員で、止まりもしませんでした・・・。
バス停にいた空港で働いているらしき叔母さんが日本語でロコな伯母さんに向かって「もう来ないだろうから、下まで行った方が早いわね」と話しているのを耳にしたので、日本語ですぐさま「もう来ないんですか?」と尋ねると「週末はね、スゴクいい加減なのよ。日曜日なんか最悪なのよ」と言います。
結局その叔母さん達と一緒に歩いて空港を出て、高速の下を走る別のバス停まで歩くことに・・・。
運が良かったことに、待つことなく次のバスがやって来て飛び乗って一安心です。
これでワイキキまでは帰れる・・・。 しかし・・・そのバスは再び空港へ向かって走って行きます・・・。
たった今歩いて来たばかりの空港に戻るのです・・・。
何の因果かカルマの仕業か・・・。
そんなことは考える気にもならなりませんでした。
結局そのままバスに乗って、再び空港を一周してから海際を走ってダウンタウンの方へ行きます。
そのまま家に帰るのもシャクに触ったので、ヒロハッチで降りて無料のジュースを試飲して、無料の試食を楽しもうというアイデアが沸いてきました。
試食を当てにしていたにも関わらず、昔あった試食は一切見渡りませんでいした。
結局ルーミー君はグアヴァ味のカウアイ・クッキーを買い、私はタロ芋パンの粉を買いました。
このカウアイクッキーはお勧めです。とても美味しいので病み付きになります。グルメなホノルル・クッキーよりも全然美味しいと思います。
後で解ったことですが、ひろハッチよりはワイキキのABCの方が1ドル安いそうです。
ABC通のルーミー君曰く、ABCの総てが高いわけではないそうです。
ミネラル・ウォーターは確かに普通のスーパーで買うよりも安んです。
結局ヒロハッチから無料のトロリーに乗り換えて観光客の振りしてワイキキへ。
本当はアロハタワーに止まるはずだったのに、止まらなかった運転手はロコの日本人の伯母さんに文句を言われて、途中で引き返して彼女の知り合いらしき日本人の観光客をアロハタワーまで送り届けて、ワイキキへ向かいます。
ハワイ・プリンスの前で渋滞に巻き込まれるのを懸念した運ちゃんは、裏道攻撃してイリカイ・ホテルの裏をくぐり抜けてヒルトンの裏のラグーンの横のガタガタ道を走ってワイキキに突入しました。
エライ運転手です。普通はそんな裏道攻撃はしません。(笑)
ワイキキのミラマー・ホテルの前で降りたら、今まで見たことのない紫色のハイビスカスを見つけました。ビックリです。非常に珍しいんです。
そして最近ハマっている「ビッグソーサー」をABCで買って食べました。
これは大きなチョコレートチップのクッキーに挟まれたアイスクリームです。
私はパサパサ系の食べ物が好きではないのでクッキーが湿っていて食べやすいんです。
それで疲れてしまったので何処かで休憩しようというルーミー君のアイデアでマリオットのロビーのカウチにお世話になりました。
さすがに元ワイキキの覇者です。細かいことを良く覚えている所はスゴイと思います。
ルーミー君はマリオットの少しだけ豪華でリラックス出来るカウチに横になり、時差ぼけの観光客の振りをして再び爆睡していましいた。
ようやく家に辿り着いたら、ルーミー君はお友達からお誘いの電話で夜のワイキキにパーティーしに出かけて行きました。元気の良い方です。
さて今日の一日は何だったのか?
一度ノリを逃すと総ては空回りするのはいつものことだから気にはしなくなっているので、肯定的に考えます。
楽しくなかったか? と思えばそうではなかったので、予想を裏切ってかなり楽しい一日ではありました。
とどのつまり「何が起きても物事に執着せずに、適当にやり過ごせれば楽しいものである」ということかもしれません・・・。
コメントのテストです。今までオフになっているのを知りませんでした(笑)
返信削除ついでに音楽もつけてみました。
ヴォリュームはコンピューターの方で調節してください。