まだシャスタ山→シアトル観光の続きがあるのですが、シアトル美術館でエジプト系と北方カナディアン・ネイティブの話に絡んでアセンション的な話になってしまったので、先にツタンカーメン王と黄金のファラオ展のことへと進んでしまおうと思います。
シアトル周辺の話はまた後ほど。
とりあえずホテルで少しリラックスして、それからダウンタウンに出かけてウェスト・レークセンターというモールまで歩いて行きました。
イベント会場であるパシフィック・サイエンス・センターのあるのは、シアトル名物のスペースニードルのあるシアトル・センターという場所です。
そしてダウンタウンの中にあるウェストレークのモールから、何と!モノレールで行くことが出来るのです!
こちらはモノレールの発着場。
スペースニードルのあるシアトルセンターは旅行者にとって有名な観光名所なので、すでに沢山の人が次のモノレールを待っていました。
とりあえず皆さんと一緒に乗り込んで、ツタンカーメン王とファラオの黄金時代展が行われているシアトルセンターへと出発です。
このモノレールはまだシアトルに住んでいる時にはスデに開通していたので、随分と前に建設されたものです。
乗り込んで到着まではほんの2分くらい。
本当にアっ!という間に目的地に到着してしまいました(笑)
モノレールから周辺の風景が流れて行くように見えるわけですが、昔は閑散とした雰囲気の否めない地区も、色んな場所で建築作業が行われていて、シアトルセンターの少し手前の地域もこれからさらに発展してゆくのでしょう。
この展示会は2004年にスイスで始まり、ドイツに移動して、2005年からアメリカの各地で行われて来たものです。
近年で行われて来た州は以下の通り。
- Atlanta Civic Center (November 15, 2008 to May 22, 2009), Atlanta, Georgia
- Indianapolis Children's Museum (June 25 to October 25, 2009), Indianapolis, Indiana
- Art Gallery of Ontario (November 20, 2009 to May 2, 2010), Toronto, Ontario, Canada
- Denver Art Museum (July 1, 2010 to January 2, 2011), Denver, Colorado
- Science Museum of Minnesota (February 18 to September 5, 2011), St Paul, Minnesota
- The Museum of Fine Arts (October 13, 2011 to April 15, 2012), Houston, Texas
- Pacific Science Center (May 24, 2012 to January 6, 2013), Seattle, Washington
2013年の1月6日で終わるシアトルでの展示会がアメリカ・ツアーの最後となります。
テキサスで展示会が行われているのは知っていたのですが、わざわざこのためにテキサスまで飛んで行くだけの勇気はなく、残念に思っていたのですが、こんな感じで観ることが出来たので運が良いというか、何と言うか・・・。
こちらがシアトル名物のスペースニードル。
シアトルセンターの一帯は多目的な構造で、コンフェランスセンターやら、ミュージック・ミュージアム、ガラス工芸のミュージアム、コンサートアリーナなど、沢山の施設が一カ所に集中しています。
スペースニードルを下から見上げた写真。
まるで宇宙船のように見えますね(笑)
こちらがツタンカーメン王展の行われているパシフィック・サイエンス・センター。
実はここへ入るのは今回が初めてで、昔ここに住んでいた時には、子供向けの科学博物館的な内容なので入ってみようと思わず、今まで先送りにされてしまっていました。
パシフィック・サイエンス・センターの中は、子供達が様々なセクションで科学的な内容をインタラクティブに楽しく学ぶことが出来るようにデザインされている、IMAXシアターも併設されているアミューズメント的な施設です。
一応は子供用の施設なので、子供連れがターゲットですが、大人も充分に楽しめる施設だと思います。
こちらがセンター内に設置されていたツタンカーメン王とファラオの黄金時代展のディプレイ。
館内でもチケットを予約・購入することが可能になっていました。
これは昔に使われたポスターですね。
お土産というか、記念品的なお皿も購入出来ます(笑)
チケットはサイセンスセンターの入館料も含まれているので、ツタンカーメン王展は2時30分の入館だったのですが、早めに入ってサイエンスセンターの方も観れて良かったと思います。
想像していたよりもカナリ広いセンターで、歩いて廻るだけでも体力勝負。
子供連れなら充分に半日は楽しく過ごすことが出来るでしょう。
そんなこんなで過ごしていたら、結構アっという間に入館時間になってしまいました。
私の2時30分の入館は遅い方なので、鑑賞出来る時間は最大で2時間になり、ユックリ・じっくり嘗めるように鑑賞したい場合は、午前中のチケットを手に入れるのが理想的だと思います。
この日は大混雑していたので、後ろから人が絶えず追いかけてくるし、一つの展示物にも沢山の人が群がってしまうので、物によってはユックリ鑑賞すると同時に写真撮影する暇も見つけにくいというか、焦ってしまうというか、オマケに時間も気になるので、早く入館する方が無難です。
ツタンカーメン王とファラオの黄金時代展はフラッシュを焚かなければ写真撮影は許可されているので、出来るだけ沢山の写真を撮影して帰ろうと思ったのですが、オバカな私はデジカメの予備電池を多めに持って行くのを忘れてしまい、途中で電池切れでバタンキュー・・・。
こういう時は予めカナリ多めの予備電池を持参することを忘れない方が良いでしょう。
また現在のデジカメは本体を電源に接続してリチャージ可能なバッテリーを使っている場合が多くなって来ましたが、これも場合によっては使いにくいと思います。
それはバッテリーの電源が切れてしまうとバタンキューで、運良く会場でリチャージすることが出来たとしても時間がかかるからです。
こういったシチュエーションの場合は、単三電池などで起動して、切れたら新しい電池に入れ替えことが可能な機種がお勧め。予備の電池さえ持っていれば、切れても入れ替えて撮影を続けることが出来ます。
その後はiPad2のカメラで出来るだけ撮影しましたが、こちらのカメラの性能は最新のiPad3に比べると非常にクォリティーが悪いので、奇麗に撮影は出来ませんでした。
iPad2のビデオ撮影はとても奇麗なのに、カメラ機能となると質が悪いのは少し困ったちゃんだと思います。
iPadを購入するのであれば、2よりも3の方が最新のiPhoneと同じレンズで、遥かにクォリティーと質が高いので、そちらの方をお勧めします。
とにかく物凄い混雑で、余裕の空間で鑑賞するのは難しい条件下。
そんな最中で写真を沢山撮影しようという目論みも同じく難しい・・・。
この日は主にいつもの小さなデジカメで撮影したのですが、クォリティーの高い写真を撮影したい場合には、やはり一眼レフを持参するべきでしょう・・・。
小型のデジカメだと色んなところで不備というか、巧く写真を撮るのが難しいです。
ネットや雑誌に掲載されている写真というのは、主に正面からのショットが普通なので、こういう風に石像の裏側が解らないのが困りもの・・・。
前から後ろの構図はどうなっているのか知りたかったので、ぐるりと観れて良かったと思います。
しかし、このファラオの石像のかぶり物ですが、一体どのように布を頭に巻けばこういう具合の後ろになるのか解りません。
この石像の首の後ろに出ているのは、頭巾を束ねて別の紐でグルグル巻きにした姿なのか? それとも全く違った何かの意味があるのか?
観ようによってはコブラのシッポのようにも見えなくはありませんが、そういう細かい部分まで解説はされていないので、疑問が拡大して行きます・・・。
こちらはメンカウラ王の石像。
首の後ろの処理は同じようにコブラの尻尾的な処理になっています。
しかしかぶり物の頭巾の方は、縞模様が入ってなく、ツルツルな処理・・・。
解説では「メンカウレ」は「カフレ」の息子で、ギザの三つのピラミッドの一番小さいピラミッドを建設し、胴体に対して頭の比率がとても小さいと説明されています・・・。
神アムンに向けて液体の入った瓶を捧げ物を持って座っている姿だとされています。
こういった部分を丁寧に解説していただけると理解することが本当に助かると思うのですが・・・。
見方によってはヘルメットのようにも見えるかぶり物はカツラだと解説されています。
こうして観ると、背中に張り付いている部分は、何かリュックサックのように見えますね。
石像の全体が解らないので何とも言えませんが、この背中の部分の構図は非常に不自然。
どうして背中の部分にシンボルを刻むのが通例なのか少し理解に苦しみます。
普通だったら石像の前部分に何かを刻むでしょうに・・・。
こんな感じで展示会の中を歩いていったのですが、古代エジプトはピラミッドの不思議だけでなく、石像などにも不思議が沢山刻み込まれているように思いましたワ。
こういう部分を細かく解説してある資料が存在しているのであれば、何とかして読んでみたいと思います・・・。
アロハ
ツタンカーメン王とファラオの黄金時代展の内容は写真が多いので、一日一回で引っ張っていると先に進めないので、久しぶりの怒濤の更新に挑戦してみます(笑)
アメンホテプ3世(Amenhotep III、在位:紀元前1386年 - 1349年、あるいは紀元前1388年 - 1351年)(Wikipediaより)
古代エジプト第18王朝の第9代ファラオ(王)。
即位名はネブマアトラー「真実の主はラーなり」の意。
トトメス3世、トトメス4世の時代を経て絶頂に達した王国を継承しました。
在位期間は40年近くに及ぶほど長く、その期間の間に、テーベにルクソール神殿を建設し、カルナックのアメン神殿と直結する分神殿とました。
その他にもテーベに広大な自身の葬祭殿も建設しましたが、後に後代の王たちによって破壊されましたが、「メムノンの巨像」と呼ばれる彼の坐像は破壊されずに残っています。
このウラーウス「uraeus」のことは昨年の10月28日に起きたダウンロードに関係しているものですが、こちらはまた後ほど詳しく書いてみたいと思います。
彼の名前の意味は「ホルス神は歓喜する」。
古代エジプト第18王朝の第9代ファラオだったアメンホテプ3世(Amenhotep III)の時代から王家に仕えた軍人で、ツタンカーメンの時代には将軍の地位にありました。
アマルナ時代以前の旧制への復帰を図り、受け腐敗しきっていた政界、官界及び軍隊を改革して、大きな成果を挙げています。統治は悪徳に対して厳罰を与えるなどと厳格なものでしが、民衆からは支持されたていたそうです。(Wikipediaより)
このレリーフの断片は、彼の戴冠式に関係するシーンであろうと推測され、太陽神ケプリへとお香を挙げている姿だと解説されています。
彼の頭の上には飛翔するホルス神の姿が浮き彫りにされています。
こちらは解説の写真を撮り忘れたので、何なのか良く解りません(困)
しかしこの女性の頭の造形は、人間離れしていると思います。
こちらの美しい金箔とターコイズの箱も解説の撮影を忘れていました(困)
この石像の構図の中で最も興味深いのが、ラメセスナクトの後頭部を覆っているヒヒの姿をしたトート神の姿。
これと似た構図の石像で、ファラオの後頭部にホルスが覆い被さっているものがあります。
このような構図が示しているのは、ホルスなり、ヒヒの姿をしたトートといった守護動物が、その人物と何かしらの霊的な関係または繋がりを持ち、そこから神々の力なり恩恵、またはガイダンスなりを得ていたと考えるのが妥当でしょう。
ある意味で、このような構図は、守護動物との一体化を現していると思えます。
こちらの石棺の解説も撮影し忘れました。
そしてこちらの解説撮影忘れの頭部の石像も信じがたい後頭部の張り出し具合ですね。
これだけ後頭部が後ろに伸びているというか、突き出しているのは、現代人には観られない構造でしょう。
それだけ古代のファラオ達の脳は、現代人の私たちよりも進化していた、または容積が違っていたということを物語っているのではないでしょうか?
こちらも解説撮影忘れ・・・。
この石盤に描かれている不思議な物体は一体なにでしょうね・・・?
しかも頭の上に何かを乗せている・・・・。
やはりもう一度展示会に戻って、すべての展示品の解説を撮影しなければなりません・・・。
アロハ
まだしばらく続くツタンカーメン王とファラオの黄金時代展・・・。
サッサと終わらせて次の内容に移りたいところですが、もう少し続きます。
何分にも元々はエジプト文明に対して強烈な興味が無かった人なので、解らないことや知らないことが多く、調べなければならないことが山積みになっています。
歴史的な背景に関係する内容のBlogを書くのは大変です。
こちらの石像も興味深かったのですが、解説を撮影し忘れています(困)
これまでの展示品たちは、入り口を入ってスグの場所に設置されていたもので、人の流れに乗りながら鑑賞し、何となく気に入ったものだけを撮影していて、その時には解説の重要性など気にしていませんでした(笑)
この像で面白いなと思ったのは、人物の顔。
そして左手に持っているワンドの頭部。
そしてスカートのような腰巻きのデザインと膨らみ、そして刻まれている模様?
横から見ると腰巻きスカートの巻かれ方的に見ると、縦に皺の入った柔らかめの布的に見えるのですが、何故か前部分は縦長の四角錐か何かが腰巻きスカートの中に入っているように見えます。
さらに、この右手に持っているのは一体なにでしょう・・・。
こちらはツタンカーメンの父であろうとされているお方であるアクエンアテン=アメンホテプ四世の巨大な石像。
2010年に行われたDNA鑑定により、ツタンカーメンはアクエンアテンと彼の妹であり妻でもあった女性の間に生まれた息子であると発表されています。
この巨大なツタンカーメンの石像は、アイとホルエムヘブの葬祭神殿の遺跡で発見された。ベルトにはアイとツタンカーメンという名前の上にホルエムヘブという名前が刻まれています。
ホテプとは「満足した、平和に」という意味。
このようなブロック像は、王族ではないけれど重要な存在であった個人の追悼の像とされ、寺院の参道に守護者として置かれていたそうです。
また魔法的な目的を持ち、亡くなった人の魂が石像から日々立ち上がって役目を果たして戻ってくるというアイデアも込めれているそう。
こちらは何となく気になった石盤。
人物を描いた省略されシンプルな線が美しいと思います。
会場は基本的にこれくらいの暗さ。
人が群がる展示物とそうでないものが結構はっきりしていて興味深かったです。
こちらも解説の撮影忘れ(困)
このツタンカーメンの黄金のシュラインも超面白いイメージが描かれているのですが、残念ながら今回の展示会には含まれていませんでした。
アロハ
日本語でツタンカーメンの一般的な情報を調べていたら、何と!現在、東京でツタンカーメン展が開催されているではないですか!!
http://kingtut.jp/
3300年の時を超え よみがえる古代エジプト黄金の秘宝
2012年8月4日(土)~12月9日(日)
1965年高度成長期、日本を熱狂の渦に巻き込んだツタンカーメンの「黄金のマスク」が来日してから約半世紀。
エジプト考古学博物館(カイロ博物館)が所蔵するツタンカーメン王墓から発見された副葬品約50点をはじめ古代エジプトの王たちの秘宝など、日本未公開の展示品を含む122点が遂に日本へ!
元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修のもと美術的にも考古学的にも大変貴重な品々を公開。
2004年、スイス・バーゼルを皮切りに、ボン、ニューヨーク、ロンドン、メルボルンなど、各都市を巡回し世界中で1,000万人以上がとりこになった驚異の展覧会です。
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おおまかな展示品のリストを見ましたが、現在シアトルで行われているものとは違った収蔵物が日本に行っているようですね。
こちらの展示会での見物は以下の発掘品!
こちらの胸当てのデザインも興味深いです。
展示会の中でも異色の輝きを放っていた黄金のマスク。
意外なことに、側面にはファラオの石像に見られるようなコブラの尻尾的な部分はついていませんでした。
上から見ると、頭頂部のカーヴに沿ってコブラが這っている姿が良く解ります。
アロハ
ツタンカーメン王の墓の中からは、何と!413体もの像が発見されています。