この言葉が脳裏に焼き付いた映画がありました。
それは「エンジェルズ・イン・アメリカ」というHBOというケーブル・テレビのオリジナルムービーです。
マイクニコルズ監督、メリルストリープ、アルパチーノ、エマトンプソンという豪華な出演陣。
私はこの作品に相当長い間ハマってしまいました。
一時はホボ毎日のように観てたんです。
DVDも英語版を手に入れたし、お友達に頼んで日本語版も送ってもらいました。
さらには原作の戯曲の本まで購入したんです。
この映画のスクリプトの美しさは他に見ないものだと思います。
言葉の綴られ方が美しいんです。
日常会話の英語というのは雑な感じがすることが多いのですが、この映画を見て考え方が変わりました。
英語でもここまで美しく表現できるのだ的な感動です。
この「envision:エンヴィジョン」という単語ですが。映画の中で使われたのはメリルストリープの台詞です。
This is not how I envisioned this morning for tonight.
今朝はこのように今夜の成り行きを 思い描かなかったけど。
普通だったら以下のように「イマジン」とか使うんです。
This is not how I imagined this morning about tonight.
今朝はこのように今夜の成り行きを 思い浮かべなかったけど。
それが「エンヴィジョン」という単語でビックリしたというか、意外な言葉遣いに明確に脳裏に残ってしまったんです。
その他にも、前に書いた「エクスクィジット」や、「ペキュリアー」という単語も同じようにこの映画の中で使われていて、シッカリと単語の放つ存在感が脳裏に焼き付いてしまいました。
「イメージ」「イマジン」「イマジネーション」という言葉は、とても柔らかな、柔軟な感じがします。
「ヴィジョン」「エンヴィジョン」「ヴィジュアライズ」「ヴィジュアリゼーション」になると、硬いというか、固定化された明確な感じがします。
遠隔ヒーリングで重要な要素は、霊的な視覚です。
そして遠隔ヒーリングで効果を上げたい場合は、「イメージ」ではなく「ヴィジョン」を使わないと上手く行きません。
私の中には「イメージ」と「ヴィジョン」、「イマジネーション」と「ヴィジュアリゼーション」、「イマジン」と「エンヴィジョン」の間には明確な違いがあります。
頭の中で思い描いたものを現実に投射して作り出すためには、「イマジン」よりも「エンヴィジョン」の方が具現化する力が強いのです。
「イマジン」や「イマジネーション」という言葉は、柔軟性が高く、どこかに浮いている感じなんです。
どこか集中力に欠ける感じがして、そこに意識の力が最大限に置かれてない感じです。
「エンヴィジョン」「ヴィジュアライズ」というのは、浮いた感じがなく、明確に固定化された感じです。
そこには明確な集中力と、明確で具体的な視覚化という感じがあります。
イメージすることは現実化に繋がると言われるのですが、イメージしたものが現実に出現しないことが多いのは、その柔軟性と浮遊性からです。
これは「思い浮かべる」と「思い描く」の違いです。
様々な成功哲学の中でもイメージ力の重要性が説かれていますが、それが理解されにくいのは、説明不足なのか、思い違いかもしれないと思います。
「イマジン」や「イマジネーション」という言葉は「想像」という言葉に近く、
「エンヴィジョン」「ヴィジュアライズ」というのは「創造」という言葉に近いんです。
ということで、成功を引き寄せるコツは、想像ではなく、 創造です。
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