1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、
どうしようもない放射性廃棄物
それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、
低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、
そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。
日本が原発を始めてから一九六九年までは、
その頃はそれが当たり前だったのです。
私が茨城県の東海原発にいた時、
しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、
海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、
現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。
どうなりますか。
もう一つの高レベル廃棄物、
日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。
去年(一九九五年)フランスから、
これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。
余所の国でも計画だけはあっても、
ありません。みんな困っています。
原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、
生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、
早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。
私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇
今、廃棄物を五〇年、
そうじゃないでしょう。
次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。
だけど、私たちはいやだ」
この子に返事の出来る大人はいますか。
それに、五〇年とか三百年とかいうと、
住民の被曝と恐ろしい差別
日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、
でもそういうウソがつけなくなったのです。
原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。
ある女性から手紙が来ました。
二三歳です。
「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、
ところ
が突然相手から婚約を解消されてしまったのです。
相手の人は、
でも、
原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。
私が何か悪いことしましたか」
この娘さんに何の罪がありますか。
この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、
皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、
若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、
こういう差別の話は、言えば差別になる。
でも言わなければ分からないことなんです。
原発に反対している人も、
原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。
私、子ども生んでも大丈夫ですか。
たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、
どこへ行っても、必ずこのお話はしています。
その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、
その中には中学生や高校生もいました。
原発は今の大人の問題ではない、
話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、
「今夜この会場に集まっている大人たちは、
私はその顔を見に来たんだ。
どんな顔をして来ているのかと。
今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、
私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。
私も女の子です。
私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、
でも、誰も答えてあげられない。
「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、
まして、
たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、
「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。
私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」
「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。
私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」
「女の子同志ではいつもその話をしている。
結婚もできない、子どもも産めない」って。
担任の先生たちも、
これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、
そういう悩みを今の中学生、
原発がある限り、安心できない
みなさんには、ここまでのことから、
チェルノブイリで原発の大事故が起きて、
でも、「原発が止まったら、
でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「
安全だから安心しなさい」「
もんじゅの事故のように、
原発は確かに電気を作っています。
しかし、私が二〇年間働いて、
それに、原発を造るときから、
みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。
私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、
原発がある限り安心できないのですから。
それから、今は電気を作っているように見えても、
それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。
それに、
そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。
だから、
だから、私はお願いしたい。朝、
果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、
これをどうしても知って欲しいのです。
ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、
そして稼働している原発も、
原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
優しい地球 残そう子どもたちに
いつも読んでくださってありがとうございます。
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