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小出さんは原子力研究者、
それぞれ原発に携わる立場の違うお仕事をしていた人々による強い
小出さんの講演は下のリンクからYOUTUBEで観れます。
平井さんの文書はこのメールで読めます。
一日でも早く福島原発の問題が解決しますように!
そして、これを機に、人々の意識が変わって行き、地球と共に持続可能な再生可能エネルギーが普及しますように!
秀明
小出裕章さん
【原子力の専門家が原発に反対するわけ】
http://www.youtube.com/watch?
2011年3月20日に行われた小出裕章さん(
小出さんは原子力の研究者という立場から、
その警鐘空しく、私たちは東日本大震
今も現場では作業員の方々が命がけで復旧に取り組んでおられます
空や海に
この苦しい経験から私たちは学ばなければいけません。
同じ過ちを繰り返さないように。
子供たちに安心して暮らせる世界を残せるように。
この地球に生きるすべての人に届けたい。
隠される原子力・
原発がどんなものか知ってほしい(全)
平井憲夫
筆者「平井憲夫さん」について:
1997年1月逝去。1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、
1.. 私は原発反対運動家ではありません
2.. 「安全」は机上の話
3.. 素人が造る原発
4.. 名ばかりの検査・検査官
5.. いいかげんな原発の耐震設計
6.. 定期点検工事も素人が
7.. 放射能垂れ流しの海
8.. 内部被爆が一番怖い
9.. 普通の職場環境とは全く違う
10.. 「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.. だれが助けるのか
12.. びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.. もんじゅの大事故
14.. 日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.. 日本には途中でやめる勇気がない
16.. 廃炉も解体も出来ない原発
17.. 「閉鎖」して、監視・管理
18.. どうしようもない放射性廃棄物
19.. 住民の被曝と恐ろしい差別
20.. 私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.. 原発がある限り、安心できない
私は原発反対運動家ではありません
私は原発反対運動家ではありません。
二十年間、
原発については賛成だとか、危険だとか、
そして、
はじめて聞かれる話も多いと思います。
どうか、最後まで読んで、
原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、
しかし、現場を知らないと、
私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。
二○
一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、
「安全」は机上の話
去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、
原発は地震で本当に大丈夫か、と。
しかし、決して大丈夫ではありません。
国や電力会社は、耐震設計を考え、
この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、
まさか、
世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、
しかし、
一見、溶接がされているように見えていても、
なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、
それが直接の原因ではなくても、
素人が造る原発
原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、
机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。
しかし、
されたことがありません。
原発にしろ、建設現場にしろ、
日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、
しかし、
仮に、自分の家を建てる時に、
ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)
職人は自分の仕事にプライドを持っていて、
それが十年くらい前から、
全くの素人を経験不問という形で募集しています。
素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、
それが今の原発の実情です。
例えば、東京電力の福島原発では、
本人は針金を落としたことは知っていたのに、
現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、
マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、
そうすると、今、自分が何をしているのか、
こういうことも、
また、
原発の作業現場は暗くて暑いし、
これではちゃんとした技術を教えることができません。
それに、
だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。
また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。
30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。
そうすると、
皆さんは何か勘違いしていて、
ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、
名ばかりの検査・検査官
原発を造る職人がいなくなっても、
しかし、その検査体制が問題なのです。
検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。
このようにするんだ」
そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないので
メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、
原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、
原発の新設や定検(
というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「
その人は「自分たちの職場の職員は、
そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。
このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)
なぜ、専門官が何も知らなかったのか。
それは、
だから何も知らなかったのです。
そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。
この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、
ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。
この協会の下に電力会社があり、
私は日立にいましたが、
つまり、メーカーから上も素人、
だから、
私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、
そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、
いいかげんな原発の耐震設計
阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、
私が関わった限り、
1993年に、
なぜ大変だったかというと、
わかりやすく言うと、高速道路を運転中、
これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、
5で止まるように設計されているものが4で止まったということは
つまり、
こういう地震で異常な止まり方をした原発は、
定期点検工事も素人が
原発は1年くらい運転すると、
原子炉には70気圧とか、
そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、
原発は一回動かすと、中は放射能、
そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。
防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。
放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんです
つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。
だから、
体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、
また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、
大事な働く足元がちゃんと定まりません。
それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。
そういうかっこうで現場に入り、
普通の職場とはまったく違うのです。
そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。
お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。
言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。
そういう経験のない人が、
例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「
作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、
分刻みです。
現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、
でも現場には時計がありません。
時計を持って入ると、
そうやって、現場に行きます。
そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、
アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、
これは経験した者でないと分かりません。
ビーッと鳴ると、
ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、
うしてもいい加滅になってしまうのです。
すると、
放射能垂れ流しの海
冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、
はっきり言って、
日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。
海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、
原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、
原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、
それに、
防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、
排水口で放射線の量を計ると、
こういう所で魚の養殖をしています。
このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。
数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、
「
今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、
原発のことは何も分からないけど、
みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。
内部被爆が一番怖い
原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。
どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。
体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。
ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。
原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。
この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。
原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、
体の中に入った放射能は、通常は、
また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、
これが非常に怖いのです。
どんなに微量でも、
原発を見学した人なら分かると思いますが、
きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。
私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。
癌の宣告を受けたとき、
でも、私の母が何時も言っていたのですが、「
じゃ死ぬ前になにかやろうと。
原発のことで、
普通の職場環境とは全く違う
放射能というのは蓄積します。
いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。
これが怖いのです。
日本の放射線管理というのは、
例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、
でも、放射線量が高いところですと、
しかし、
これは絶対にやってはいけない方法ですが、
そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。
稼動中の原発で、
動いている原発は放射能の量が物凄いですから、
一列に並んで、
行って、一、二、