デッド・オア・アライブは永遠の80’sのバンドです。
この方々なしに日本のユーロビートの時代は語れないでしょう。
この方々が出て来なければ、リックアストリーもカイリーミノーグも出て来なかったのです。
何でこの変なバンドが好きなのか? を真面目に考察してみました。
音楽的にはノリです。
個人的には基本的にノリノリな曲が好きで、他の同じようなクラブ系の曲に比べれば、ハードだからかもしれません。
後は一度聞いたら忘れないピートの「だみ声」でしょう。
新曲だって声を聞けば誰だかすぐに解ります。
どこにでも存在する声ではありません。
彼らが活動しな くなって、グラムと一緒に「セックスドライブ」を出した時も、ラジオで聞いてすぐに解りました。
マドンナの「Why Its So Hard」のカヴァー曲も、クラブで一回かかっただけだったのにすぐに解ったし、タワーレコードに行ってスグさま探し出しました。
この曲はマドンナ・ヴァージョンよ りも数倍迫力があります。
基本的にピートの声にはある種の魔力があるとしか思えません。
声量もスゴイし、音感もスゴイ。
この人は「恥ずかしいからバラードは歌い たくない」と表明しているくらいですから、自分のやっていることに対して正直な人なのだと思います。
本当はバラード調もスゴク上手いのです。
しかし、あれだ けスゴイ格好をして過激なパフォーマンスが平気で出来る人なのに、バラードが恥ずかしいのは、きっとシンミリ系が恥ずかしいのではないかと思ってしまいます。
この方のファッションはスゴイの一言です。
センスがあるのか無いのか解らない風にも見えます。
しかし現代のファッションを、すでに20年前に平気で やっているのですから、得てしてギリギリで超最先端を走っているとしか思えません。
多分この人が今のゴシック系の皮切りではないかと思うし、とにかく何でも出来てしまうのには感心するとしか言えません。
自分の成りたい容姿になるという思いきりの良さと、過激さと衝撃さを極限的に平気で追求する自信には頭が下がります。
まるで沖縄料理の苦瓜のようなアクの強さで、一度味わったら止み衝きになる類いの媚薬なのです。
だから見てても笑えない。
変な気持ち良さがあるのでら、 ハイになってしまって「もっとやって〜っ!」と後押ししてしまうのです。
イギリスでは多くのゲイなミュージシャンが存在しますが、この人程際立った人はいないでしょう。
イレイジャーのアンディー・ベルはある意味でドラッ グ・クイーンですが、この人はドラッグ・クイーンではありません。
個人的にはこの人をドラッグクイーンに分類することが出来ません。
なぜならアンディーのように「クイーン」で はないし、ラパウルのようなトランスジェンダーでもないし、ハードな「トランス・ヴェスタイト」だからです。
だから曲線的で柔らかな女らしさというのは微塵もないのです。
外見はボーイジョージのようにユニセックス的な女性の形を追求しているように見えるのだけれど、彼のような希薄な柔らかさは全くないのです。
中身はかなりの男だと思います。
どちらかと言うとデービッドボーイの路線を引いているのです。
次に態度ですが、マーケットに対して媚びない所がスゴイと思います。
流行りのサンプリングで大ヒットも出せるはずなのに、流行りに乗らないのは確固とした信念があるのだとしか思えません。
この人はドラッグもしなければ、完璧なベーガンだそうです。
しかも頭が切れるからバカでもありません。
多分この人は異端児であるがために、他の異端児願望のある人を磁石のように引き寄せるのでしょう。
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