ワイキキはハワイの島々の中で最も有名な観光拠点。
本当はハワイの観光イメージが崩れるからあんまり変な事は書いてはいけないんだろうけど、他に書く事がないからとりあえず怖い話しをツラツラと書く。
恐怖のマキキのアパートからワイキキの高層コンドミニアムに移ってからというもの、私は理由の分からない自殺願望に襲われ始めました。
わたしのお部屋は15階で、ラナイ(ベランダ)からは緑のフィールドが美しいアラワイ・ゴルフコースが見渡せました。
それまで15階などという高所に住んだ事がなかったので、そこに住むまで自分が高所恐怖症だなんて気付かなかったお馬鹿さんなわたし。
その美しいラナイに立って野外を見渡すと、足がすくんで動けません。
オマケにそのラナイの柵は透明な強化プラスティックで出来てたもんだから、上から下ま で外が丸見え。
まるで、すう~~~~~っとその透明な柵に吸い込まれるような感じがいつもしていました。
だからそこに出る時はいつも何処かにシッカリとし ばみついていなければなりません。
ある夜のこと。
わたしは仕事から帰ってご飯を食べてそのままラナイのあるベッドルームへ。
バッタンきゅ~とベッドに横になってウダウダしながら「もうこのまま寝てしまお うかなぁ~。」なんて思っていると、突然窓の方に吸い込まれるような感覚が襲ってきて、あらまぁ、ビックリ。
ベッドと布団掛けにシッカリとしがみつかなけ れば、そのまま引っぱられてラナイから飛び降りてしまいそうな恐怖心に襲われたのでございます。
その感覚の恐ろしかったこと。
『別に死にたいくらいに不幸せでもなんでもないのに、何でラナイから飛び降りなきゃぁあかんねん』。
と後から変に思ったのでございます。
その感覚は、最終的にそのコンドを出るまで、そのベッドルームで何度も続きました。
ベッドは別にラナイにひっついてるわけでもないし、カーテンもあったし、ちゃんとガラス戸もあったし、その引っぱりは、ガラス戸を閉めてても、カーテンを 引いててもやって来たのです。
またラナイ自体も結構広かったんですが、その飛び降り自殺の衝動は、怖いくらいに突然やって来て、その度にわたしはベッドに しがみついていなければならなかったのです。
その怖さというのは多分スカイダイビングで飛行機から飛び降りる時と同じくらいにドキドキしてお尻がキュ~っと緊張する感じとでも言うのでしょうか。
身体中が緊張して筋肉が全部硬直するのでございます。
スピリチャルな用語で言えば、第一チャクラがギュギュギュっと閉まって大地とのグランディングが全くなくなるもんだから、どっかにシッカりとしがみつきたくなるって所でしょうか。
そんなこんなで私はそんな眺めの良いラナイを持ちながらも、殆ど全くのようにそのラナイは使いませんでした。
かといって他の高層コンドで同じ様な感覚に襲われるのかと言えば、まぁ基本的な高所恐怖症はあったとしても、全く同じではなかったから、多分そこだけのモノだったのかもしれません。
それよりももっと怖かったのは撮影で便乗した小型機でのオアフ島の空撮。それはその飛び降り自殺願望より怖かった。
根性カメラマンの男性がダイヤモンドヘッドを美しく撮影したいがために、パイロットに頼んで何度も何度も何度も機体を大幅に斜めに傾けて上空を旋回させた 時は本当に緊張して第一チャクラは閉まるわ、手は力んで座席を握りしめるわ、足は床にグイグイ押し付けるわで、もう死ぬかと思いました。
これは人からまた聞きの話しですが、確か同じコンドの14階には首なし女の幽霊が出没するという話しもありましたっけ。
まぁ確かにそれぞれの階で波動が違うのは確か。
ある階はとっても明るい感じがするのに、ある階はとっても不気味な感じがするのですよね。
実はですね、ワイキキの幾つかの高層ホテルは自殺の名所でもございます。
年間でかなりの日本人が飛び降りするみたいですね。
でもワザワザとハワイに来てま でそんな事って思っていましたが、いざ自分にそんな感覚が襲って来てからは、何となく、『あぁ~恐ろしや』と思ってしまうようになりました。
そして現在のコンドは4階なのでその心配はありません。全然平気。
がしかし、ある晩の事。外が救急車でやたら騒がしいので「一体なんなんだろうね、誰か心臓発作でも起こしたのかしらね?」とわたしは煙草を買いにいくつい でに下に降りてプールの脇を通って行くと、端の階段の奥に警官がスックと立っていました。
そして戻ってからルーミー君に聞くと、実は誰かが隣の高層コンド から飛び降り自殺したらしいとのこと。
ギョギョギョギョギョ。
わたしが通ったその警官の後には飛び降りした無残な死体が横たわっていたのでしょう。
知らぬが仏とは正にこのことです。
ウチのルーミーはこのコンドのコンプレックスにもはや10年以上も住んでいるので、
「いやぁ、あっちの高層コンドの方は過去10年で10回は飛び降り自殺があったんだよ」とサラリと言ってくれました。あぁ~恐ろしや恐ろしや。
さらに恐ろしいことに、ウチのルーミーのガーリーちゃんが実はねって一言。
「ここに入ってからなんだけど、昔このコンドに住んでた知り合いがいてね、ココやっぱり出るんだって」
「どどどど~~~~~~してそんなコト早く教えてくれないのよ~。」と言ってみましたが、移った後だったから仕方がないという事になり、さらにウチのガーリーちゃんが
「でもウチの部屋は出ないよね。全然出る感じしないよね。ヒロシ君どう思う?やっぱりサイババの写真がリビングの真ん中に置いてあるからかなぁ?」と首をひねっていました。
「ここに入ったばかりの頃に一回だけ、“ヤバイ、来たぞっ!!”って思った事があったけど、それっきりだよね、サイババいるから大丈夫なんじゃぁない?」という事でそれ以来というもの、わが家には夜の不思議な訪問者は現われません。
いやぁそれもこれもサイババさまのお陰ですか。
たかが写真とはいえ、ここハワイではサイババ様はお粗末には出来ません。
レイちゃん頼みもしないのにサイババ君を送ってくれてアリガトね。
翌日に知り合いにこの事を話すと、ウチの近郊ではイメージダウンだからと言って、この手のものは新聞にも載らないのよって言っていました。
ハワイって不思議なところだよね。
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