2007/04/17

ハワイアンになる方法

 随分と前に、シアトルからの知り合いである友人のレイモンドに会って、ジャンバ・ジュースを飲みながら、色々な話をしているとハワイの土地の話になりました。

 彼はオアフ島生まれで、ノースのワイメア渓谷の近くで育ち、フラにも真面目に取り組んでいます。

 
その彼曰く、「この土地はね、植物がパワーをもっているんだ。だから本土とは全くエネルギーが違うんだよ。

植物を使ってヒーリングをするととても凄い効果があるんだけど、とっても力が強いから使い方に気をつけないといけないんだ。」と話していました。

それは確かにそうだと思います。ハワイの植物はとてもパワフルです。

特にシダ類には力強いものが感じられます。

とにかく緑の多い場所に行くと、その植物のパワーに圧倒されることもしばしば多々 あります。だから私はハワイに来てから植物園が好きになったのかも知れません。

またそれと相反するように、何だか恐れ多くて、気軽に森の中や山に入る気がしなくなりました。

特に人の手の入っていない山の部分などは、とても恐れ多くて ハイキングになど気軽に行く気になんてなりません。

何故だか分かりませんが、私と同じような感覚を持つ仲の良い友人たちも、同じように山の中に入るのは気 が引けると言っています。

この環境を作り上げているのは、他ならない植物君たちのお陰おなわけですから、彼等がせっせと二酸化炭素を酸素に変えてくれないと私たち人間は生きて行けないわけです。

地上の植物もそうですが、海の中の海草とか、珊瑚とかも同じですね。

珊瑚が生きていて呼吸をしている場所ではエネルギーが強く感じられます。


それに根を通じて大地のエネルギーを媒介して循環しているので、特に活火山のあるハワイ近辺においては、それがとても力強く感じられるのかもしれません。

さらに山の中や森の中には力強い精霊達が一杯いるので、軽々しく彼等の聖地を荒らすわけにもいきませんし、そんな気も毛頭ありません。

友達のカニレアさんが訪ねて来て、彼女と一緒に散歩をしていた時に、「ハワイの花々はとても美しすぎて、路上に咲く小さな花でさえ手折って髪に飾る事なんて出来ないわ。」としみじみと言いました。

彼女の感覚は私のものと同じで、道端に咲いている花も、命が濃すぎるというか、存在感がありすぎるというか、それを無造作に手折ることなんか想像できないわけです。

香りの良い花をつけて、その花を落とすのがプルメリアです。この花はハワイ産なのではありませんが、よく庭木として植えてあったりします。

乾燥地帯の植物 で、その昔は、墓地に咲くプルメリアの花の香りが、死臭を隠していたので、縁起の良くない花とされ、病人に贈るのは良くないとされていました。

プルメリアの樹は雨季には葉を落とし、夏季が始まると花を咲かせ始めます。

ハナウマ湾の後ろのココ・クレーター植物園には、このプルメリアの森があって、花が咲き始めて満開に近くなると、周辺一体にはむせ返るくらいに甘い香りがあふれています。

そこをハイキングに行った時に、地面に落ちたばかりの綺麗で小さなプルメリアとかを拾って耳の間に挟んだりします。

すると何となくハワイアンになった感じがします。

それは、花のエネルギーがさらにこの土地のエネルギーと繋げてくれるからかもしれません。

右耳の上に花を挿してしる人は独身の人。

左耳の上に花を挿している人はパートナーのいる人。

花を耳に刺して歩いている女性も、男性も、とても美しく柔らかで、そして優雅に見えます。

耳に花を刺した人が通り過ぎると、その香りに惹かれるあまりに、思わず振り向いてしまいたくなるのが自然な姿なのかもしれません。

臭覚というのは不思議なもので、プルメリアなどの香りのする花を挿していたりすると、心も開くし、さらに感覚機能が普段よりも冴えてくるんですね。さらに気持ちが落ち着いて、とても穏やかで幸せな感じになります。

こういった自然の美しさとか、エネルギーとかに絶えず触れていたハワイアンの人たち。

とてもスピリチュアルな能力があった彼らは、自分たちと自然の姿を分離させずに、同じように捉えていたのが容易に理解できます。

ハワイに来たら皆は海を見に行ったりビーチで海水浴を楽しむのがほとんどだと思いますが、ヒーリングのエネルギーを感じたいと思うのであれば、美しい植物と花々に囲まれた場所に行くのをお勧めします。

0 件のコメント:

コメントを投稿