2007/04/15

チャネリングで教わったこと(1)

今回のお客さまは、聴覚に障害のある方で、セッションの希望がフル・ボディーのヒーリングとチャネリングを残り時間でというものでした。

セッションの内容は公開できませんので、このセッションを通じて個人的に思ったことを書いてみます。(ほとんどの場合は自分が何を話したのか覚えてないので、書こうと思っても書けないんですけどね)

聴覚障害を持たれている方とセッションを行ったのは初めてではなく、今回のお客さまも、あらかじめご自身の障害のことも事前に知らせてくれていましたし、 ご親族の方がコミュニケーションの際のサポートとしてお付き添いで一緒に来られるということでしたので、さほどのプレッシャーはありませんでした。

ご本人は事前に、私を含めた複数のスピリチュアル系のセラピストに事前に連絡を取ったそうなのですが、聴覚障害だという事で、二人のセラピスト+サイキックの方からセッションの申し込みを断られたそうです。

この聴覚障害のクライアントさんとのセッションが終わって思ったことは、チャネリングが出来て、サイキックな能力があって本当に良かったと思ったことです。実は、こういう風に思うことは、何故だか、ほとんどないんです。

とにかくコミュニケーションが健常者の方のように、口で話して耳で聞いてくれるわけではないので、かなりの困難がありました。

簡単に状況を説明すると、ご本人は手話も出来るのだそうですが、わたしもご家族の方も手話が出来ないので、手話を通じての通訳は考えられません。

ご本人は声帯を使って話すことは出来るのですが、発音がままならないことが多くて、半分くらいは分かったのですが、全てではないので全く役に立ちませんで した。この点では、わたしは別格に入るらしく、「スゴイですね、ほとんどの方は全く何を言っているのか分からないんですよ」と言われてしまいました。

内心では全く聞き取れない人は、鼻から聞き取ろうとする意志が少ないんだろうと思ってましたけど・・・。

この点でご本人とご家族がとても不思議に思われていたのは、日本人は聞き取れないけど、英語圏の方たちは、ちゃんと聞き取る努力をして、普通に理解し、ちゃんとコミュニケーションが成立するということでした。

英語と日本語の違いというのは、単純に、単語や文法の違いという言語学的なものだけではなく、実際には、聴覚や筋肉的な違いも多々ふくまれているんです。

英語は発音の細かい部分にかなりの重きを置くので、口の開き方や、舌の動かし方、その両方が組合わさった結果に、空気の出方まで聞き取れる聴覚が発達するんです。

そういう意味では、日本語はとてもフラットで、音域や、細かな発音などほとんど無いに等しい言語なので、口先だけでも話すことが可能なので、口回りの筋肉は動かせないし、耳も、普通に耳慣れたもの以外は無意識的に拾えないんです。

次に、ご本人は相手の唇を読んで何を言っているのか理解できるのだそうですが、何分わたしの口の動きが見なれないものだったらしく、ご家族の方が私の言うことを、そのまま口伝えで伝えるのをご本人が唇を読んで理解するという方法を踏むことになりました。

通訳するのが困難な場合は、ペンを使って文字書きたり、絵で説明です。

こういう状況でのコミュニケーションは、誰でも尻込みするかもしれません。特に忍耐力のない方々は特に大変だと思います。正直に言って、普通の速度で進まないので、時間の枠の絡みもあり、かなり焦りました。

わたしがコンシャス・レベルでチャネリングを行う場合は、クライアントの質問を最も重要視するので、質問前から聞かれてもいない事柄をタッタカと話し始めることはまずありません。

セミ・コンシャスから、フル・トランスの場合は、かなりの確立で、質問前からタッタカ話してしまうことが多々ありますが、全部を通じてではありません。

しかし今回は状況が違うので、ややこしくなって時間が浪費される前に、前読みするように意識を別のチャネルに合わして進めてゆきました。

あとはクライアントが耳で聞き取りながら理解し、意識を開いて行くことが出来ないので、通常の場合よりも意識的にエネルギー的なコミュニケーションに働きかけます。

わたしのチャネリングの形態は、ただ言語を使ってのチャネリングが出来れば良いというものでもなく、エネルギー的なチャネルの幅や操作の技術も必要とされ、キャパシティーも広くなければならず、発想の転換とか、かなりのクリエイティビティーが必要とされます。

ヒーリングの際は何ら健常者の方と変わりませんでした。いつもクライアントは途中で意識が飛んでしまうので、言語を通じてのコミュニケーションは意味をなさないからです。

チャネリングの時に深く入らなかったエネルギーが、ヒーリングでは効をそうしたのか、半覚醒状態で観ていたヴィジョンから色々と気づきがあったらしく、意識のシフトが起きたようでした。

とにかく、ご家族で満足なさって帰られたので良かったです。

ご本人は、心理学や精神学を学びたいとおっしゃってました。手話が出来るセラピストや、カウンセラー、精神療法士を探すのは至難の業だと思いますから、将来は手話を通じて、同じようなチャレンジを抱えている方々のためにご活躍されるかもしれません。

個人的にはチョットした挑戦のような感じもしましたが、色々と学びも多く、チャネルの能力を有難いと思えた気づきは大きかったので、断らずに受けて良かったです。

0 件のコメント:

コメントを投稿