控えの間で最初に見つけられた品がこの白く塗られた寝台で、その他にも7つの寝台が発見されています。
生前に使われていたものだと推測されています。
▲四つ足のネコ科の動物の身体がモチーフにされています。
葦を織って造られたマットは現在でも昔の姿を損なってはいません。ネコ科の形の足はライオンの足の表現だとされ、さらに台の上に置かれています。
ライオンの足のモチーフは家具の装飾の中で頻繁に使われ、動物の持つ力を魔法のように引き寄せ、寝ている人を守ると考えたのではないかと解説されています。
このベッドを表すデザイン的な要素の中で最も素晴らしいのは、寝台を横から見ると、動物の身体の形を写していることです。
四つの足はライオンの前足と後ろ足の形で、前足と後ろ足の形はそれぞれの構造な違いを明確に描き出しています。
▲ベッドを横から見ると動物の形が現されているのが解り、背もたれは尻尾を表現したものです。
前足の表現は後ろ足と違う降ろされ方、そして違う曲がり方をする、骨格的な構造まで詳細に表現されています。
後ろ足は前足とは違う足の折り方と曲がり方で、微かなカーブで臀部も現されています。
背もたれのように見えるパネルは上に真っ直ぐに伸びた尻尾の延長です。
解説では枕が背もたれとは逆の方に置かれていたことから、横になる際は足を背もたれの方へ向け、何もない方には枕を置いて寝ていたと解説されています。
しかし、寝台そのものがライオンの胴体と四つの足を表していると理解すれば、初めから背もたれとは反対側の方に頭を置くように意図された構成だというのが理解出来ます。
そこで次に浮かび上がって来るのが〝頭〟の捉えられ方です。
ベッドはライオンの姿を写したものですが、頭は取り入れられていません。
デザインのアイデアとしてライオンの頭を何かしらの形で付け加えることは充分に可能です。
例として、同じ控えの間で発見された3つの儀式用のベッドのモチーフはライオンと牛、アムムトという聖獣です。
▲聖獣アムムトがモチーフの儀式用ベッドは
頭が表現されています。
しかし白いライオンの寝台に頭は表現されていません。
それは、始めからライオンの頭を加えるアイデアはなかった、あえて〝意図的に組み込んでない〟ということを示唆しています。
寝ている王の頭にライオンの頭を維持させている力は必要なく、ライオンの胴体と足を動かしている力だけが魔法の力で移り込むようにデザインされているのです。
子供サイズの椅子
木 白いペイント 高さ75㎝
古代エジプトでの椅子は王族と高官だけに使用されたものです。別館の南東の角で発見された椅子は大人が座るには小さいサイズで、黄金の玉座のような豪華さがないことから、幼少時代で日常生活または葬式用として実際に使われていたものだと考えられています。
その他のエジプトの椅子と同じように腕乗せの部分はなく、背のデザインはホルスのファルコンの姿が描かれています。
横から見るとネコ科の動物の身体を写したデザインなのが解ります。
背もたれの一番上に描かれているのはファラオが来世へ目指す時に乗る黄金の船。
背もたれの部分に彫り貫かれているのは天空神ホルスの化身として表される隼です。
尾羽の下に金を表すヒエログリフと一緒に表現されることで〝黄金のホルス〟を表しています。
左右の翼の上にあるカルトゥーシュに刻まれているのは王の名前。
爪はシェンの輪を握り、翼の下には両側からワス柱に挟まれたアンクが描かれています。
椅子の足の先端がライオンの足指の形になっているのは、次の世界に行くための保護と新生を象徴しているとされています。
そして興味深い支柱のデザインは、パエジプト上部と下部のシンボルのピルスとユリの植物で表され、デルタ地区とナイル渓谷の統合を表しています。
この部分のデザインの基本になっているのは〝セマ・タウィ Sema tawy 〟と呼ばれるヒエログリフです。
▲ホルス神とセト神 がセマの柱を結んでいる壁画
▲ハピィ神がセマの柱を結んでいる壁画
セマ・タウィ Sema tawy
喉笛に続いている気管が肺に挟まれている様子をスタイリッシュに表した図形で、上部と下部のエジプトが統合された状態を象徴しています。
▲ツタンカーメン王の大きな軟膏壺
カルトゥーシュの形をした箱
木製 幅12.2㎝
素材は赤い木、横に回転して開く蓋のボタンは象牙が使われています。
箱が名前に永遠の加護を与えるカルトゥーシュの形でデザインされ、蓋の上部につけられた像家のボタンは太陽を表して、太陽が永遠のサイクルの中で回転し続ける様を表現しています。
ツタンカーメン王は全部で5つの呼び名を持っていますが、この箱に刻まれているのは王の誕生名と戴冠名ネブケペルレです。
ブロンズと木 高さ24㎝
命の象徴アンクに両腕をつけて擬人化した、とてもユニニークな形のロウソク立ては全部で四つ発見されています。
アンクの両腕の間には小さなカップが置かれ、底にはねじられたアマ(亜麻)の芯があり、そこにオイルを注いで松明(たいまつ)にし、灯りとして使われていたそうです。
ブロンズ製のカップが他のランプの付属品として発見されていますが、このアンク型のトーチホルダーに使われていたカップは黄金製だったのではないかと考えられ、墓荒しによって奪われていまったと推測されています。
続く
アマゾン読者レヴュー★★★★★
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