放射性物質の危険性のまとめ
★核爆発
核爆発を引き起こすことは簡単にできないので、原子爆弾のイメージから放射性物質がたちまち核爆発を起こすと恐れる必要はない。
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放射能漏れは核爆発には繋がらない
★放射線被曝
放射線のうち、アルファ線とベータ線に関しては特別な技術を用いなくても容易に遮蔽することができる。
ガンマ線、X線、中性子線は物質を透過する能力が高い
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放射線が十分に減衰するだけの間隔と遮蔽を取る
内部被曝はすべての放射線が影響を及ぼす。
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特にアルファ線は放射線荷重係数が大きく人体への影響も甚大である。
ニュートリノなどの素粒子は物質をほぼ無限に透過する性質があるが、物質に対しての影響が実質的にないため無視してよい。
★アルファ粒子
高い運動エネルギーを持つヘリウム4原子核である。陽子2個と中性子2個からなる
★アルファ粒子の性質
電場や磁場で屈曲される。電離作用が強いので透過力は小さく、紙や数cmの空気層で止められる。
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アルファ粒子は一枚の紙すら通過できない。
★ガンマ線
波長がおよそ10pmよりも短い電磁波である。
★ガンマ線の概要
ガンマ線が消滅するとき、電子と陽電子が対生成される。
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※消滅させるには、ガンマ線から電子と陽電子を出現させれば良いということですかね?
★対生成(ついせいせい, Pair production)
高いエネルギーを持った光子が原子核などに衝突したときに、粒子と反粒子が生成される自然現象
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原子核に高い質量の光子を衝突させれば対生成が起こる。
入射するガンマ線のエネルギーが1.02MeV以上
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電子と陽電子の質量の和
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これに相当するエネルギーを超えると、電子と陽電子の対生成が可能になり、ガンマ線は消える?
もし、1s軌道に電子がない場合は、ディラックの海にある負のエネルギー準位にある電子が、そのままのエネルギーで1s軌道に遷移し、対生成が起こる。
この現象は真空の崩壊と呼ばれている。
ただし、このような超重原子は安定的に存在しない
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ウラン原子核同士を加速して近接させ、瞬間的に形成される擬似的な超重原子が放出する陽電子を検出する試みが行われている。
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ウラン原子核同士を加速して近接させれば陽電子が放出される?
★他の放射線との比較
電磁波であるガンマ線では10cmの鉛板が必要となる
ガンマ線の遮蔽には鉛、鉄、コンクリートなど
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鉛、鉄、コンクリートの建物の中にいれば大丈夫?
ガンマ線の持つ電離作用により、DNAを傷つけることによる発がん作用などがある
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DNAを修復すれば発ガン作用を止められる?
DNAを書き換えるヒーリングだったら可能? 例えばシータ・ヒーリングとか?
致死線量は6グレイ前後である
★中性子線
中性子は電荷を持たない
スピンを持つ
中性子線を物質に当てると、中性子は物質内の原子の原子核と衝突を繰り返すうちにエネルギーを失って行く
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物質に当てると中性子のエネルギーが減る
原子炉の多くは熱中性子による核分裂連鎖反応を利用している
熱中性子は核分裂生成物の崩壊によって生成されるキセノン(Xe)に吸収されやすい
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熱中性子はキセノン(Xe)に吸収されやすい
中性子線を止めるためには水やコンクリートの中に含まれる水素原子などによって初めて遮断できる
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中性子の遮断は水素原子
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水やコンクリートで遮断出来る
★キセノン(Xenon)
融点 -111.9 ℃、沸点 -108.1 ℃。空気中にもごく僅かに(約0.087ppm)含まれる
キセノンの最外殻(5s25p6)は原子核からの距離がはなれているため、他の電子による遮蔽効果によって束縛が弱まっており、比較的イオン化しやすい
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キセノンは断熱性能が空気よりも高いがイオン化しやすい
キセノン135は中性子を吸収して消滅する
★キセノンオーバーライド(Xeオーバーライド)
原子炉においてキセノン135が炉心に蓄積すると核分裂の進行が抑えられ、原子炉の熱出力が低下する
★被曝の確定的影響
アルファ線やガンマ線のような電離放射線を水に照射すると、電離作用により、きわめて急速な化学反応を起こす性質を持つラジカル、過酸化水素やイオン対等が発生する
人体の細胞中の水にラジカルが生じると、細胞中のDNA分子と化学反応を起こし、遺伝情報を損傷する
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人体にガンマ線が当たると、細胞内にラジカルが生じて遺伝子が損傷する
DNAは2重のポリ核酸の鎖からなっているが、その片方だけが書き換えられたのであれば、酵素のはたらきにより、もう一方のタンパク質の鎖を雛型として数時間のうちに修復される
しかし、2本の鎖の同じ箇所が書き換えられた場合は修復はきわめて難しくなる
損傷が修復できる限度を越えると、細胞分裂不全となり自死してしまう
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遺伝子の2重ポリ核酸の鎖の両方が損傷すると細胞分裂が出来なくなって細胞が死ぬ
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臓器が維持出来なくなる
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放射線障害の症状
細胞分裂の周期が短い細胞は放射線の影響を受けやすい
骨髄にある造血細胞、小腸内壁の上皮細胞、眼の水晶体前面の上皮細胞など
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主にこの三つの場所に遮断するものを被せれば確立は低くなる?
細胞分裂が起こりにくい骨、筋肉、神経細胞は放射線の影響を受けにくい
妊娠2か月以降の胎児は既に臓器が形成された後であるから、胎児への影響の恐れはない
★確率的影響
放射線障害の内、癌と白血病は突然変異の一種で被曝後に速やかに生じる
200mSv以上の被曝について、被曝線量と発ガンの確率が「比例」している
50mSv以上の急性被曝については被曝線量と発ガンの増加が関連しているらしい
★被曝の低減
被曝を低減する三原則は、時間・距離・遮蔽である。
時間
線量は放射線場にいた時間に比例して増加する。
線量と発がんの確率は比例している
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晒されている時間が長ければ発ガン率は高くなる
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比例係数は0.05=被曝1シーベルト毎に5%の発ガン率
放射線場での作業時間ができるだけ短くなるよう、作業計画を綿密に検討する必要がある。
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遠くに行けば良いわけですね?
距離
線量は線源までの距離の2乗に反比例する。
遮蔽
α線は紙1枚で遮蔽できる
β線はアクリル樹脂板で遮蔽できる
γ線は透過力が高いが、やはり遮蔽することができる
鉛や金といった密度の高い物質のほうが効果的に遮蔽することができる
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金の波動をオーラ全体に充填し続ければ遮断可能なのか?
コンクリートならば厚さ30cmごとに、鉛板ならば厚さ5cmごとに線量を10分の1にまで減らす(コバルト60のガンマ線の場合)
中性子線に対しては水やポリエチレンのブロックがよく用いられ、中性子吸収材と組み合わせて使うこともある
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水の中に入っていれば安全ということですかね?