2010/09/09

シャーマニックな変成意識状態

火渡りで経験した変成意識状態というのが一般的にシャーマニックな体験と呼ばれます。
 
シャーマンというのはシベリア北東部から樺太までの地域に住むツングース系諸民族が話すツングース語で、巫師・祈祷師のことを指します。

彼らは変成意識状態に入って超自然的な目には見えない存在達とコミュニケーションを行い、予言をしたり、呪術を使ったり、何かを見通したりする職種です。

このような超自然的な信仰を元にした宗教や、それが起こす現象、それが基礎になった思想などが一般的にシャーマニズムと呼ばれます。
 
昔のハワイアンやネイティブ・アメリカンを始めとした世界中に存在するネイティブ種族のシャーマン達は、変成意識状態で様々なことを成してしまう能力が報告されています。

未来のイベントを見透かしてその動きを変えたりとか、精霊や先祖の霊などのスピリット達を召喚してヒーリングをしたりと言った現代の科学の範囲を超えたことを成し遂げるわけです。
 
現在のアメリカで意識の力を開発する目的のセミナーの広告では「カフナやシャーマンなどが入ることが出来たトランスのような意識状態になって現実を創ることが可能です」などと見出しが書かれることがあります。

近代の意識のメソッドは様々な近代的なテクニックと古の秘儀的な教えから学んだことを結びつけているのです。
 
西洋文明が入り込む前の昔のハワイアンの文化もアミニズム的な考え方で成り立ち、存在する全てのものに魂があると考えられていました。

アミニズムの世界観からの考え方では、人間を含めた動物や植物などの生きている生物、そして石や鉱物などの無機物、水、風なども含めた全てのものに魂が宿っていると考えます。

これは日本の神道の考え方にも通じています。

アミニズムの文化では生きているもの、そうでないものを含めた全ての森羅万象の中に命の息吹を見いだし、その超自然的な力を変成意識状態になって使っていたのです。
 
昔のハワイにはカフナ(神官)と呼ばれるシャーマン達が存在し、祈祷や呪術を使って自然をコンとロールすることまで出来たとも言われ、口述で残されて来た叙述の中には、まだ冷えきっていない溶岩の上を裸足で歩くことも出来たという内容も残っています。

中には瞬間的に骨折を治してしまったり、西洋医学では切断しなければいけないような壊疽の始まっている怪我なども蘇生させることが出来たそうです。
 
近代になって残り少なくなったカフナの一人として名高かったのが、古典フラのグランド・マスターとして名高いイオラニ・ルアヒネです。

彼女は生前にホワイトハウスにまで呼ばれて古典フラを披露したこともあり、魚や動物を呼び寄せたり、天候を変えることも出来て、それを目の当たりにしている人達が大勢います。
 
昔のハワイアンのカフナ達がどうやって超自然な力と結びついて奇跡と呼ばれるような現象を成し遂げていたのかという研究がなされ、それが「フナ」と呼ばれる教えです。

そして、このフナのテクニックは様々な成功哲学や引き寄せメソッドなどの原型として現在でも使われているのです。

続く・・・

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