2010/09/03

顕在意識・自意識というもの


トリニティーの考え方で顕在意識を捉えると、これは「マインド」の部分に当てはまります。

私たちは頭や心で考えて行動をすることが多いからです。

頭で考えるというのは、一般的に計算をする、何かを調べたり、比べたりすることです。

そして心で考えるというのは、自分の感覚や感情の動きです。

そしてこの「心と頭」は二つ一緒に手と手を取り合って連携プレーをすることも多々あります。

このような場合を「私情を挟んで考えている」と言います。


 私たちは「自分である」という気づきを持っています。

私とあなた、彼らと私といったように、自分とその他の人との違いを明確に「区別できていると思っている」意識の状態です。
 
その他にも「私はこれを食べたい」、「私はこのことに興味がある」など、その時の自分の感じる感覚を自覚して、表現し、そして行動を取ることも出来ます。
 

基本的に私たちは一人の人間として、自分とその他の人を区別して、独自の個性、そして独自の世界観の中に生きています。

これを精神世界的な捉え方で言うと「自分が自分の現実を作り上げている」ということになります。
 
私たちは、自分の主観や考え方、性格、感情、感覚、それまで経験してきたことから学んだこと、記憶、そして希望などといった事柄を通じて、独自の人生を形づくるのです。
 

人によっては、自意識が低いという風に言われることがあります。

これは自分に対する意識、自分の考えていることとか、信じていること、学んで来たこと、実績、希望や望みなどの自分がどうなりたいかなどの事柄が、一般的な人達の意識よりも低い状態です。

自分で自分のことを認めることが出来なかったり、理想的な姿と今の自分の格差に押しつぶされそうな感じで、今の自分が好きではない、今の自分の状態を必要以上に低く捉えている意識の状態のことを言います。
 

これと逆の方向性のものに、自分と周囲のことを図りにかけ過ぎて、周囲の反応が気になって仕方が無い、周囲の人から自分がどう思われているのかを知りたくてたまらない。

または自分の外見やステイタスなどが他の人から良く思われているか、羨望の眼差しを浴びているかどうかが気になって仕方が無いという意識の状態は「自意識過剰」と呼ばれます。

 これらの意識の状態から見えて来るのは、自分というのは、絶えず自分以外の人との対比、自分と誰かを比べることによって現れているということです。

私は皆よりも奇麗。私は皆よりも頭が良い。

私の年収は誰々よりも高い。

私の方があなたよりも異性にモテる。

その逆だと、私は皆よりも奇麗じゃない。

私は他の人に比べて頭が良くない

私の年収は皆よりも低い。私は誰からも愛されない、

など、自分と他人との比較する場合の例は数え上げれば切りがなくなるでしょう。


また社会的にも誰かと誰かを比べて話しをするという習慣もその中の一つです。

一般的に私たちの日常生活は、自分と誰かを比べる、誰かと他の誰かを比べるという「対比の構造」で成り立っているのです。
 
この「自分と誰かを比べる」「誰かと他の誰かを比べる」ということは、査定する、判断するということに繋がります。

これを英語で言うと「ジャッジメント(審判)」と言います。

二つのものを比べることによって、それぞれの存在を置く「位置」を決めるのです。
 
私たちの顕在意識、自意識というのは一般的に「判断好き」なのだとも言えるでしょう。
 

しかもその判断基準は、その時の自分の感情だったり。過去に学んだ経験からの観念だったり、思い込みだったり、嫉妬や羨みだったりする場合が多かったりします。

この判断基準になる自分の意識状態、心の状態というのが矛盾に満ちている場合が多いのです。
 
また人によっては「冷たくて、計算高い」と言われたり、「同情心が強過ぎて客観性が無い」などと言われる場合も多々あります。

心と頭のバランスがうまく取れていないと、頭でっかちになったり、計算高くなったり、自分中心主義になったりします。
 
その逆で心の動きが何よりも最も優先されると、絶えず感情の浮き沈みで言動したり、無理難題を押し付けたり、我がままを通したりといった自己中心的主義になったりします。。
 
心と頭の両方のバランスが大きく失われている場合は、言っていることと行動が食い違っていたり、思っていることと反対の言動をしたり、人によって言うことが違ったりします。

この場合は、自分の中心がない、頭で冷静に考えて決めることが出来ないなどと言われます。

続く・・・


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